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ヤフーとLINEが震災企画、災害体験コンテンツや記事など配信

 ヤフーとLINEは、東日本大震災関連企画「のりこえるチカラ」を共同で実施。スマートフォンでの災害体験や検索募金など、復興支援関連のコンテンツを両社で展開する。

スマホで災害体験

 体験型コンテンツ「スマホ避難シミュレーション」では、大規模な地震の発生時に安全を確認、スマートフォンを使用して情報を集めて安全に避難するまでを体験できる。

 自宅で被災したという設定のもと、自身の周りの被害状況を確認しながら、Yahoo!JAPANやLINEの各種機能を使いながら避難場所を目指す。身を守るための適切な行動やツールを選択することで、スコアが加算されていき、結果画面で達成率が判定される。

 また、地震のシミュレーションをクリアすると水害バージョンも体験できる。

 対応するのは、Android 5.0、もしくはiOS 11以上のデバイス。推奨ブラウザはGoogle ChromeとSafari。

検索募金を共同で実施

 「検索は、チカラになる。」ではヤフーとLINEが共同で検索募金を実施する。2021年3月11日にYahoo!検索またはLINE Searchで「3.11」と検索すると1人につき10円をヤフーまたはLINEから東北支援に携わる団体へ寄付する。

 ヤフーの寄付先は、あしなが育英会、カタリバ、キッズドア、3.11 みらいサポート、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク、パイオニズム、ふくしま百年基金、LOVE FOR NIPPON。LINEの寄付先は日本財団。

 検索者数は検索窓から検索されたユニークブラウザ数で、ヤフーとLINEによりそれぞれ集計される。

 加えて、両社ではYahoo!ニュースとLINE NEWSにおいて震災にまつわる“人”に焦点を当てた記事を掲載する。報道機関からの配信に加えてオリジナル記事や共同企画記事を制作していくという。震災発生語の10年を伝える記事には「#あれから私は」、みらいを考えるきっかけとなる記事には「#これから私は」というハッシュタグがつけられる。

LINEで災害情報をプッシュ配信

 さらに今後、Yahoo!ニュースとLINE NEWSは連携を開始、相互にオリジナル記事を配信する取り組みを進めていく。

 また、「Yahoo!防災速報」と連携し、ユーザーが登録した地域の災害情報をLINEでプッシュ配信する「防災速報」の提供を開始した。国内の最大3地点を登録でき、避難情報、地震情報、津波予報、気象警報など9つの防災速報に対応する。対応機能は今後も拡大する予定。

 「LINE スマート通知」LINE公式アカウントを友だち追加することで受け取れる。

 このほかヤフーでは、Yahoo!きっずにおいてゲーム感覚で災害に関する知識を得られる「ちょボットの防災道場」や、Yahoo!ネット募金での募金などを実施する。

LINE安否確認サービスの提供支援を強化

 LINE 公式アカウントを活用して提供する「安否確認サービス」を提供する企業との連携を強化。LINEを緊急時の連絡手段として活用したいという企業ニーズに応える。

 セコムトラストシステムズやインフォコムなどが同サービスを提供しており、今後はさらに連携を強化していくほか、各サービスに合わせた配信方法や画面設計などを支援し、より利便性を高めていくという。