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Androidに「Sleep API」、アプリでユーザーの睡眠情報活用へ

 Androidでは、ユーザーが眠った時間と、目を覚ました時間を推測し、それをもとに睡眠習慣を整えることを目的としたアプリ「Sleep API」を発表した。Google Playサービスの最新バージョンの一部として利用できる。

 「Sleep API」は、スマートフォンを手にしたユーザーの行動をセンサーで感知し、検出する「アクティビティ認識」を利用している。デバイスの動きや周囲の明るさなどに関連する情報を収集して、ユーザーが眠りに落ちて目を覚ます時間を推測する。

 このように推測された情報と、ユーザーが事前にアプリに入力した情報を合わせることで、自分の睡眠習慣をデータとして見ることができる。このデータを利用することで、ユーザーがより良い睡眠習慣を獲得するのにつながる。

 ユーザーが眠っているかどうか検出するアルゴリズムは、アプリによって異なる。複数のアプリがユーザーのアクティビティの変化をチェックし続けることで、最終的にはスマホのバッテリー寿命が低下する、とグーグルでは説明。AndroidのAPIとして提供することで、そうした状況を解決する狙いがある。

 開発者は、Sleep APIを使い、アプリ上でユーザーの睡眠情報を活用できるようになる、としている。アプリでは、Android 10搭載デバイスでGoogle Playサービスを通じて睡眠情報の活用について許可を求めることになる。