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iPhoneでライカの撮影体験ができる「Leica LUX」を有料版まで契約してみた

【iPhone 15 Pro】

 ドイツのカメラメーカーであるライカカメラが、iPhone用カメラアプリ「Leica LUX」を配信開始しました。ライカ風の色味、レンズシミュレーションがiPhoneでもできるということで、配信以降、1カ月弱ほどではありますが、使い続けています。無料版では「Automatic Photo Mode」と「ライカ ズミルックスM f1.4/28mm ASPH.」が利用でき、有料版(月額1000円/年額1万円)では、11種類のプリセット、5種類のレンズが利用できます。

 ライカとスマホという話でいえば、ソフトバンクから発売されているLeitz Phoneシリーズがあるのに加え、シャープのAQUOSシリーズや、Xiaomiといったメーカーと協業していることが有名ですが、iPhoneでもライカの撮影体験ができるとなると、気になる人も多いのではないでしょうか。

 というわけで、筆者もiPhone 15 ProにLeica LUXをインストールし、いろいろと撮影をしてきたので、使用感を紹介していきます。

 Leica LUXアプリを起動するとわかるように、基本的には通常のカメラアプリとして利用可能。シャッターボタンのほか、焦点距離の切り替えや明るさの調節などができます。無料版で利用できるフィルター機能も数点あるので、まずは無料で試してみるのがおすすめです。

 個人的にLeica LUXアプリを恒常的に使おうと思った大きな理由が、JPEG形式で写真を保存できる点です。iPhoneの場合、通常のカメラアプリで撮影をすると、HEIC形式で保存されますが、Windows PCをメインで使う筆者にとっては、少々扱いにくい形式です。JPEG形式であれば、PCとの共有もしやすいので、仕事でも使いやすくなります。

 有料版にアップデートすると、11種類のプリセット(フィルター)や、Noctilux-M 50mm F1.2、Summilux-M 35mm F1.4のレンズシミュレーションができます。ライカのレンズが疑似体験できるのはもちろん、モノクロといった、ライカらしいフィルターが付けられ、写真撮影後に、別のアプリを使って編集するといった手間がいらないのは魅力です。

 また、ISO値やシャッタースピード、AFのマニュアル設定もできるようになります。これらが細かくアプリ上で設定できると、風景写真だけでなく、仕事の際の人物撮り、物撮りにも使いやすく、通常のカメラアプリとは違う、本格的な写真の撮影ができます。UIは異なりますが、イメージとしては、XperiaシリーズのPhotography Proに近いかもしれません。

 カメラ好きの人にとっては、手元のiPhoneでサクッと、普段カメラを使って行う設定ができるのがポイント。カメラにあまり詳しくない人でも、iPhoneで疑似的にカメラ操作の体験ができるので、本格的なカメラを購入する前の練習としても使えそうです。有料版のProモードは、2週間お試しで無料利用ができるので、iPhoneユーザーにはぜひ試して欲しいアプリ。以下に作例も掲載するので、参考にしてもらえると幸いです。