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浪川大輔も登場、講談社とソフトバンクが東池袋に“5Gエリア化”したシアター「Mixalive TOKYO」本格オープン
2020年8月21日 17:37
講談社運営の「Mixalive TOKYO(ミクサライブ東京)」は、ソフトバンクを技術パートナーに迎え、リアルイベントとオンラインイベントを提供する“ハイブリッドシアター”として開業した。
「Mixalive TOKYO」は、講談社、キングレコード、テレビ東京、ブシロード、シダックス、ネルケプランニングなどが協力する複合施設。当初、3月にオープンする予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて延期。6月にはブシロードのショップがオープンしたほか、テレビ東京の無観客イベントなどが行われてきたが、今回、本格的なスタートを切ることになった。
ソフトバンクの協力により、全てのフロアが5G化されており、映像配信設備の強化やVRカメラの設置を進められ、ソフトバンクの5G向けコンテンツサービス「5G LAB」にもMixalive TOKYOのコンテンツが配信されることになる。
人気声優の浪川大輔が登場
オープニングアクトとして、人気声優の浪川大輔が、梶井基次郎の「桜の樹の下には」を、映像やBGMとともに朗読するパフォーマンスを披露。
ステージは、背後のスクリーンだけではなく、演者の前に透明なパネルが設置され、演者の背後に加えて、覆いかぶさるような視覚効果を加えることができるようになっていた。
朗読を終えた浪川は「こういう形で携われるのは良い機会。どんどん発展してほしい。いま、メディアミックスという時代で、俳優、タレント、声優がミックスしている。こういう場で上質なエンタメを届けたい。観ていただいて成り立つのがエンタメ。今後も盛り上げていければ」と意気込みを語る。
打撃を受けたエンタメ業界、5Gに期待
講談社の古川公平常務取締役は「次世代のエンタメ、配信については早い段階から、ソフトバンクと協議してきた。その段階ではリアルイベントが主体だったが、新型コロナの影響で見直し、新世代のライブエンタメ施設を作り出すことになった」と説明。
同氏は「時代に対応するための設備増強に着手し、全フロアでの5G化を完了させた。パナソニックの協力で最先端のスクリーンも設置した。5Gならではの演目も開発したい」と続け、紆余曲折を経て今回に至ったと語る。
館内施設のひとつである「シアターミクサ」の総合プロデューサーを務めるネルケプランニング代表取締役会長の松田誠氏は、新型コロナウイルス感染症対策として、ガイドラインが策定され、客席を本来のキャパシティの50%に抑えた上で、興行を再開するところが増えてきたと解説。
しかし、「50%では興行は成立しない」として、「頼みの綱は生配信。東京の劇場へ足を運ぶことが難しい方、これまで作品を見たことがない方にとって認知が高まったり、新たに広がったりすると期待できるのではないか」と配信サービスへの期待感を示す。その上で、「生配信は(リアルでのショーとともに)両輪として続くのではないか。マルチアングルで自分の好きな俳優をだけを見つづけられる。また最前列の視点で鑑賞することもできる」と述べ、最新技術を使うことで新たな体験を提供できるとした。
ライブでは、観客からステージ上の演者に声援や掛け声を送ると、演者からはリアクションがある、といった場面もある。そうした環境をリモート鑑賞でも楽しめるようにする、と語ったのはソフトバンク常務執行役員の寺尾洋幸氏。
寺尾氏は「リモートでもインタラクティブな体験をできるようにする。単に配信するだけではなく、インタラクティブにやることで、リモートの距離感を縮めたい」と説明。年内にもソフトバンクのサービス「5G LAB」内で提供するVR SQUAREでも、Mixaliveの興行が配信される方針という。
館内には5Gエリアが整備されているが、5Gをどう活用していくのかはこれから。端末の広がりとともに、エンターテイメントの新しい形を模索していくという。
ソフトバンクの「ギジュツノチカラ展」も
オンラインでは、ソフトバンクが取り組む先端技術を紹介する「ギジュツノチカラ展」も用意される。
本来は、リアルイベントとして開催される予定だったもので、その展示物はMixalive TOKYOの4階に用意されている。リアルイベントは8月21日から1週間程度と想定されていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で開催は断念。
Mixalive TOKYOの4階では、5G LABで提供される各種サービスが紹介されているほか、6Gに向けたテラヘルツ波での通信技術の開発、成層圏からの通信サービスを目指す「HAPSモバイル」の飛行機の1/10モデルが用意されている。一般客向けには開放されないとのことだが、いずれ、生で体験できる機会がやってくることを期待したい。