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ファーウェイ、英国政府の「5G排除」について「英国の発展損ねる」

 ファーウェイは、英国政府の5G通信網において同社製機器を採用しないとする決定に対してコメントを発表した。

 ファーウェイ イギリス スポークスマンのエドワード・ブルースター氏は「この決定について失望を感じている。これにより英国のデジタル化が遅れデジタルデバイドが深まる可能性がある。英国の発展を加速させる判断ではなくかえって損ねるものだ」とした上でさらに「(英国)政府に対してこの決定を再考するよう強く求めている」とした。

 また、同氏はさらに「これは米国の貿易政策に起因するもので、セキュリティ問題ではない」とあくまで政治の問題であり、ファーウェイの製品に問題がないことを強調した格好。

 英BBCが伝えた内容では、英国政府は2020年7月14日、同国内の通信事業者各社に対して2021年以降、ファーウェイ製の5G向け通信設備の購入の禁止を発表。また、すでに購入している場合でも、2027年までにネットワークから撤去する必要があるとしている。

 米国では、ファーウェイにに対して、安全保障上の脅威になりえる可能性があるとして、輸出規制リストに同社を追加するなどの制裁措置が取られている。日本政府も2018年12月、サプライチェーン・リスクに関して申し合わせをしており、事実上、通信各社の5Gネットワークにおいてファーウェイ製品の採用が見送られている。