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KDDI、「社内副業制度」を開始――イノベーション創出でグループ成長へ

 KDDIは、所属部署以外での業務を経験できる「社内副業制度」を開始した。対象となるのは同社の正社員約1万1000人。

 社内副業制度は、KDDIの人事制度改革の一環。イノベーション創出の観点で募集業務を各部署で精査・公表し、社員が自らの成長につながる業務へ応募できる。

 テレワークの活用により、現在の勤務地に関係なくさまざまな分野に挑戦でき、副業としての時間は、就業時間の約2割が目安。募集は4月から全86業務で実施しており、63人が6月1日以降、順次同制度を活用し社内副業を開始しているという。

 KDDI内部では「専門性を磨ける場がほしい」や「他部署を経験したい」という声が上がっていたが、これまでの定期異動や兼務では柔軟な対応が難しい側面があった。今回の制度導入で、従来よりも素早くより柔軟に新しい場への挑戦につなげられるとしている。

 今後、KDDIグループ全体や社外にも同制度の拡大を検討しており、副業で得た経験の所属部署への還元、副業受け入れ先でも新たな視点の発見や刺激によるイノベーションの創出からグループ全体の成長を狙う。