KDDIとKDDI総研、ヘリコプター型基地局や5G開発などで3件の受賞

　KDDIとKDDI総合研究所は、「ヘリコプター・ドローン搭載型モバイルシステムの開発」について、「第31回（2020年度）電波功績賞電波産業会会長表彰」を受賞した。

　同賞は、電波産業会（ARIB）が主催するもの。電波の有効利用に関する研究開発において、画期的で具体的な成果を上げた個人や団体、また電波を有効利用した新しいシステムの実用化に貢献した個人・団体に対して授与される。

　KDDIが開発したヘリコプターを活用した基地局は、山岳地帯での遭難者救助などの用途を想定したもの。可搬型基地局をヘリコプターへ搭載、エリア内にある携帯電話の位置を救助隊に通知し、救助する。ドローン基地局よりも滞空時間が長いなどのメリットがある。

　ヘリコプターへ基地局を搭載する試みは日本初。自治体と連携した山岳救助訓練により、捜索時間の大幅短縮の可能性を確認するなどの点が評価されたという。

　このほかにも「第5世代移動通信システム（5G）の開発・実用化」において「電波功績賞総務大臣表彰」（NTTドコモ、ソフトバンクと共同）を、「700MHzの終了促進措置に伴う周波数教養の促進」で「電波功績賞電波産業会会長表彰」（700MHz利用推進協会、ドコモ、ソフトバンクと共同）を受賞している。