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「iOS 14」新機能、iPhoneが自動車の鍵に

 23日に発表されたiOS 14では、iPhone関連でさまざまな機能が進化する。今回は「iPhoneが自動車の鍵になる機能」について、プレゼンテーションの内容とその概要をあらためて紹介しよう。

 その他の機能など全体的なレポートは、別途本誌記事でご紹介している。ぜひそちらもご一読いただきたい。

MMW 5シリーズから導入

 これは自動車のキーのデジタル版、iPhoneでロックを解除して、エンジンをかけられる――そう語ったのは、アップルの自動車体験エンジニアリング シニアマネージャーのエミリー・シューバート(Emily Schubert)氏。米国で2020年7月にも発売されるという2021年モデルの新型BMW 5シリーズで導入されるという仕組みで、使い方は「超簡単(Super Simple)」とシューバート氏。

 手順は、iPhoneのNFC機能を使い、BMWのドアノブ周辺へかざしてロックを解除。そして車内充電パッドの上にスマホを置いて、そしてスタートボタンをプッシュして起動するだけ。Walletアプリから操作できる。

 シューバート氏は、「デジタルキーにはセキュリティ上の利点がある」と語る。鍵データは、iPhoneのセキュアエレメントと呼ばれる場所に格納される。もしiPhoneを紛失した場合は、iCloud経由で無効にできる。

 またiMessage経由で、友人などにデジタル化した「自動車の鍵」を簡単に共有できる。鍵を共有する際には、オプションを設定でき、制限付きモードも設定できるという。

 iOS 14だけではなく、iOS 13でも今後追加される。

 アップルでは、iPhoneに搭載されるU1チップによる超広帯域技術を使った空間認識で、カバンの中やポケットの中にあることを検知し、その状態では車のドアをアンロックしたり、エンジンをかけたりできないようにしている。BMW以外の自動車への投入についても働きかけているとのことで、2021年からの導入を予告した。