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iOS 14のマップ、EV車や自転車用のルート案内機能が利用可能に

 23日、 WWDC 2020において発表されたiOS 14では、iOS標準搭載の「マップ」アプリの新機能の追加がアナウンスされた。

 新しいマップは、米国内において地図の詳細部分、ナビゲーションを大幅に改良した。同様の改良が年内にはイギリス、アイルランド、カナダでも提供される。また、さまざまなおすすめのレストランや観光地などを手軽に調べられ、その場所について常に最新の情報が得られる機能も利用できる。

電気自動車用ルート

 新たなマップアプリでは、電気自動車用のルート案内が利用できる。自動車のバッテリー状況、標高や天候を計算しルート上に充電スポットを自動的に表示する。その際は、所有する車を認識し、互換性のある充電スポットへ案内してくれる。現在対応している自動車メーカーは、フォードとBWM。ほかのメーカーにも対応を呼びかけているという。

 また、渋滞や交通規制が実施されている道路を表示し、それらを迂回するルートを提案する機能も利用できる。中国国内でのみ、所有する車のナンバーを登録することで、周辺の交通規制の情報を取得することもできる。

移動手段に自転車を追加

 iOS 14のマップではルート検索の機能の移動手段の候補として自転車が追加される。

 ルート検索時に自転車を選択すると、自転車専用道路や細い道などがルートに含まれるようになる。その際はルートの標高も考慮されており上り坂や平らな道かの選択肢が表示される。

 案内中は、道路の混雑状況も表示され、急坂や自転車を降りて運ぶ必要があるような段差がある場合はライダーに通知する。また、完全に段差を回避するルートも選択可能という。

 これらの機能は、米国のニューヨークシティ、ロサンゼルス、サンフランシスコの湾岸地区、中国では上海と北京などで提供され、そのほかの国については今後追加予定。