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緊急事態宣言の解除で県境をまたぐ移動はどうなった?――KDDIが人流分析レポート公開

 KDDIは、同社が自治体向けに提供する位置情報ビッグデータ分析ツール「KDDI Location Analyzer」を活用し、5月25日~5月31日の日本全国での県境をまたぐ移動に関する人流分析レポートを公開した。

流出人口の分析

 レポートによると、居住する都道府県外への移動は、感染拡大前に比べて全日平均で約27.9%~33.8%減少しているが、前週と比べると平日・休日ともに増加傾向にあり、他県よりも遅れて緊急事態宣言が解除された5都道県(関東圏および北海道)では、平日で約9.6%増、休日で約13.3%の増加になった。

県外への流出人口増減率まとめ
県外への流出人口の推移(39県)
県外への流出人口の推移(5月21日付けで解除された3府県)
県外への流出人口の推移(5月25日付けで解除された5都道県)
県外への流出人口の推移(5月25日付けで解除された1都3件)

 東京都では、外出自粛によって平日よりも休日の都外への人口流出が減少した。その後、緊急事態宣言が解除されたことで、休日の流出人口が増加傾向に戻りつつある。

流入人口の分析

 流入については、感染拡大前と比べて全日平均で約24.8%~36.2%減少しているが、前週と比べると平日・休日ともに増加傾向にあり、5月25日に宣言が解除された関東圏と北海道では、平日で約9.6%増、休日で約16.3%増加した。

県外からの流入人口増減率まとめ(5月25日〜5月31日)

 東京都では、2月25日以前から平日の流入人口が多く、休日は少ない傾向にあったが、外出自粛後も同様の傾向が継続している。休日の流入傾向については大きな変化が無いという。

県外からの流入人口の推移(39県)
県外からの流入人口の推移(3府県)
県外からの流入人口の推移(5都道県)
県外からの流入人口の推移(1都3県)