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LINEと厚労省の新型コロナ調査、第4回では「37.5度以上が4日以上」が初の減少

 厚生労働省は5月11日、LINEユーザーを対象に行ったアンケート「新型コロナ対策のための全国調査」の第4回の分析結果を公表した。

 37.5度以上の発熱が4日間以上続いていると答えた人の割合(発熱率)は、4月12日~13日に行われた第3回の調査と比べて0.02ポイント減少し、0.13%となった。発熱率は第1~3回にかけて0.11%、0.13%、0.15%と上昇傾向だったが、第4回では全国的に減少傾向が見られたという。

37.5度以上の発熱が4日間以上続いていると答えた人の割合(凡例の白色は全国調査第3回における都道府県平均)

 調査対象は15歳以上110歳以下のLINEユーザーで、有効回答者は1812万1559人だった。前回までの有効回答者は第1回(3月31日~4月1日)が2401万1023人、第2回(4月5日~6日)が2420万9762人、第3回(4月12日~13日)が2337万4019人。

 第4回調査で「身体・健康について心配している」と回答した人の割合は26.8%で、「収入・雇用に不安を感じている」と回答した人の割合は31.1%だった。「はい」と答えた割合が最も高かった職種はいずれもタクシードライバーだった。

 学生は「身体・健康について心配している」と回答した割合が最も低く18.9%だった。一方で、「人間関係について不安を感じている」「毎日のように、ほとんど1日中ずっと憂うつであったり沈んだ気持ちでいる」「ほとんどのことに興味がなくなっていたり、大抵いつもなら楽しめていたことが楽しめなくなっている」と回答する割合は最も高かった。

 職業別では、従業員規模が小さいほど「収入・雇用に不安を感じている」と回答する割合が高くなる傾向がみられた。タクシードライバーや宿泊、理容・美容・エステ、飲食といった職業では、規模にかかわらず過半数以上の人が不安だと答えている。

従業員規模別の「収入・雇用に不安を感じている」人の割合