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厚労省、希望者に「帰国後の健康状態確認」を電話からLINEへ切り替え

 厚生労働所は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の取り組みとして、海外から帰国した人の健康状態を確認(フォローアップ)する手段としてコミュニケーションアプリ「LINE」や、LINEのAI技術を活用する。

 取り組みは、保健所の業務負担や、フォローアップに関連する負担の軽減を目的として実施されることになった。これまで、感染症危険情報レベル3の国と地域への滞在歴がある帰国者はフォローアップの対象者となり、保健所などから直接電話などの手段で確認してきたが、今後は希望する人に向けてLINEを使った確認へ切り替える。

 航空機の機内や検疫所など、入国前にLINEを使うフォローアップに同意するかどうか個別に確認する。同意する人には、帰国から14日間、LINEを通じて発熱の有無などを確認する。回答は保健所へ提供される。すでに4月10日から準備が整った検疫所で同意書が配布されており、4月14日からLINEを使ったフォローアップが開始される。

 帰国者とのやり取りでは、LINEのAI技術が用いられており、たとえば検疫で帰国者が記入した質問票の手書き文字を、AI技術を用いたOCRで読み取り、効率的に電子化する。