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【今日は何の日?】2010年4月27日は「HTC Desire X06HT」の発売日

ソフトバンク初のAndroidスマートフォン

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

「HTC Desire SoftBank X06HT」発売(2010年)

HTC Desire

 10年前(2010年)の今日、ソフトバンクからHTC製のAndroidスマートフォン「HTC Desire SoftBank X06HT」が発売されました。

 HTC Desireは、当時最新のAndroid 2.1を採用し、約3.7インチの有機ELディスプレイを搭載する、ソフトバンクとしては初のAndroidスマートフォン。画面下部にはハードウェアボタンと光学ジョイススティックを備えているのが特徴的です。

 初期出荷分が予約だけでほぼ完売し、その後も品薄が続くほどの人気機種でした。発売から3カ月ほどで予約数が予定していた販売台数に達したため販売終了となり、その後はディスプレイをTFT液晶に変更した「HTC Desire X06HTII」が同年10月に発売されました。

 CPUは32bitのQualcomm Snapdragon S1(QSD8250)で、1.0GHz駆動のシングルコア。同CPUは同年4月1日にNTTドコモから発売された「Xperia SO-01B」にも搭載されていましたが、HTC DesireはXperiaの2倍以上のメモリを搭載していたためか、当時は動作の軽快さ(サクサクさ)はHTC Desireの方が明らかに上であるように感じられました。

 また、OSにAndroid 2.1(Eclair)を採用したことで、OSレベルでマルチタッチがサポートされるようになったという点も特徴的です。今では当たり前のようにマルチタッチを利用していますが、当時はまだ革新的でした。

 なお、同年6月にauから発売されたシャープ製の「IS01」(メガネケースとも呼ばれていた)はAndroid 1.6(Donut)を搭載していましたが、メーカー独自のカスタマイズでマルチタッチに対応しており、対応するアプリは謹製アプリの一部のみでした。

 10年前はまだiPhoneも少数派で、スマートフォンを手にするユーザーは扱いを理解できるユーザーがほとんどでした。筆者は10年前、まだ中学生だったので、ファーウェイ製の「IDEOS」くらいしか自腹で遊べるものがなく、それはそれで当時が懐かしいという気持ちもありますが、ここまで世の中にスマートフォンが普及するとは全く思っていなかったので、10年後の予想は難しいものです。