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総務省、2030年代の「6G」に向けた戦略案にパブコメ募集

 総務省は、5Gの次の世代にあたる通信規格「Beyond 5G」が導入される時期に向けた日本としての総合戦略、政策の方向性を定めるべく、有識者会合で作成された「Beyond 5G推進戦略骨子」への意見の募集を開始した。募集は5月14日まで。

 Beyond 5Gは、5Gの次、いわば“6G”と言える通信規格で、その内容は今後、検討されていく見込み。これまでの流れを踏まえると、2030年ごろの導入が見込まれ、総務省では1月から有識者会合を開催してきた。

2030年代に期待される社会像
目指すべきBeyond 5Gの姿

 骨子は、2030年代の社会がどういった姿になるのか想定。たとえば、国内外を問わず住む場所、年齢などの違いを超えた社会であることや、ロスがなく持続的に成長する社会、不測の事態でも安心・安全が確保される社会といった姿が紹介されている。現時点で想定される未来に向けて、技術面では、クラウドネイティブにすること、AIによる制御で自律性のあるネットワークになること、そして現在の1/100の低消費電力や、5Gと比べて1/10の低遅延、スピードは5Gの10倍となり、衛星や高高度の無人航空機の基地局に繋がることなどが挙げられている。

 そうした社会・技術に向けて、日本としての基本方針として「グローバル・ファースト」(国内市場を世界の一部と捉え、最初から世界での活用を前提とすること)や、リソースの集中投入を示す。研究開発に注力して、知財・標準化の面での活動方針などの考え方が紹介されている。