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「見破ろうとしないで!」急増するネット不正送金被害にヤフーが注意喚起

 ヤフーは、フィッシング詐欺によるインターネットバンキングの不正送金被害が急増していることを明らかにし、注意喚起を行っている。

 警察庁のまとめによると、フィッシング詐欺によるものと思われるインターネットバンキングを通じた不正送金被害は、今年1〜6月の半年間の合計で183件、被害額が1億6600万円だったが、8月は1カ月で105件、被害額は7400万円に、9月には436件で被害額は4億2600万円へと急増している。

不正送金事件発生状況(2019年9月末現在)

 フィッシング詐欺は、通販サイト、金融機関、配送業者など、様々な企業やサービスのWebサイトになりすました詐欺サイトに、メールやSMSに記載したURLなどを通じて誘導し、個人情報、クレジットカード情報、銀行口座情報などを詐取する不正行為を指す。

 ヤフーでは、フィッシング詐欺の被害予防のためにユーザーがすべき対策として、詐欺サイトやメールをユーザー自身で「見破ろうとしない」ことを推奨している。

 その理由として、メールやSMSの送信元の表記、ロゴ画像、URLの表記や鍵マーク(https対応)、日本語の違和感などの情報を元に詐欺メールや詐欺サイトと公式のメールやサイトを見分けることは難しく、ユーザー自身のブックマーク、検索サイト、正規のアプリからのアクセスが安全であると説明する。

 また、詐欺の疑いのあるメールやSMSを受信した場合は、正規のカスタマーサポート窓口に問い合わせることも有効な手段という。その場合、メールやSMSに記載されている連絡先は、悪意ある第三者の連絡先が記載されている可能性があるため、前掲の方法により正規のサイトや窓口にアクセスした上で問い合わせを行うように注意が必要となる。