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4月のフィッシング報告件数は過去最高レベルの4.4万件に、ヤフーがフィッシング詐欺の注意喚起

 ヤフーは、フィッシング詐欺に関する注意喚起を行うと共に、「Yahoo! JAPAN ID」におけるフィッシング詐欺対策を案内している。

フィッシング詐欺が急増

 フィッシング対策協議会の報告によると、2021年4月のフィッシング報告件数は4万4307件で、前年同月比で380%の増加、過去最高レベルの件数にのぼる。

 ヤフーでは、ユーザー認証に用いる「Yahoo! JAPAN ID」でパスワードを使わない認証方法への移行を推奨している。同IDは、SMSによる認証や、指紋・顔認証などの生体認証でログインする機能に対応するほか、近年新たにIDを登録している場合には、最初からパスワードを設定していないケースもあるという。

 また、フィッシング詐欺にも使われやすいメールサービスでは、正規の企業・サービスから「Yahoo!メール」宛にメールが配信されると、送信者アイコンに色がつく「ブランドカラー」機能を提供し、実在のサービスを騙ったフィッシングメールと、サービスからの本物のメールを見分けやすくしている。同機能は、「Yahoo!メール」でデフォルトで有効となる。

「Yahoo!メール」に「ブランドカラー」を導入

 ヤフーでは、日本語の不自然さや、送信元のメールアドレスをチェックするなど一般的にフィッシング詐欺と正規の連絡を見分けるポイントは、修正や偽装が可能なため、心当たりのないメールやSMSは開かない、メールに記載されているURLにむやみにアクセスしないなど、対策を呼びかけている。

 また、使用しているサービスをかたる通知で「これは本物では?」と気になる通知を受け取った場合には、メールに記載されるリンクやURLからアクセスするのではなく、信頼できる検索エンジンの検索結果や、ユーザー自身が登録したブックマーク、公式アプリなどからアクセスするように促している。