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KDDIのCEATECブースでサッカーのフォーム判定、センサー内蔵ボールとAIにより分析
2019年10月15日 18:56
KDDIは、幕張メッセで開催されている「CEATEC 2019」に出展し、センサー内蔵ボールなどによるスポーツのコーチングが可能な「行動認識AI×IoT」、9月に実施されたスラックラインのワールドカップで5Gを利用した取り組みを紹介している。
AIとセンサー内蔵ボールで、サッカーのフォーム分析
KDDIに加え、KDDI総合研究所、アクロディアが開発した、センサー内蔵ボールとAIによる画像解析により、フォームのアドバイスなどコーチングを行う「行動認識AI×IoT」が紹介されている。(発表時の記事)。
2019年7月からは、アクロディアの9軸センサーを内蔵した硬式野球ボールを利用して、投球分析サービスが提供されているが、今回の展示では、硬式野球ボール以外のセンサー内蔵ボールが披露されていた。担当者によれば「どのボールもプロが(違和感なく)使ってもらえるレベルにチューニングしている」という。
来場者が体験できるデモでは、新たに発表されたボールのうち、サッカーボールを利用したコーチングが体験できる。サッカーボールをタイミングに合わせて蹴るゲームで、カメラ映像からAIによるフォーム分析とボールからのセンシングデータがクラウド上で分析、数値化され、アドバイスが行われる。
会場では4Kカメラを利用して、フォーム分析が行われていたが、スマートフォンに搭載されているカメラの画質レベルでも問題なく分析できるという。今後について担当者は「5G対応スマートフォンを利用し、高画質なデータで分析の精度を高めるとともに、より低遅延で分析結果を表示させたい」と語った。
2019年9月に実施されたスラックラインのワールドカップにおいて、同社が実証実験で行った取り組み(関連記事)も紹介されていた。
ほかにも、スマートフォンからの遠隔操作で、クラウドにつながった遠隔のカメラから撮影できる「マチカメ」を実際に体験できる展示が行われていた。撮影された写真はスマートフォン保存して持ち帰られる。
また、今年のCEATEC会場では「イベントMaaS」として、来場者が帰宅する時間帯に、幕張メッセから西船橋駅まで乗合タクシーが利用できる。公式アプリ内から1800円(税込)のチケットを購入すると乗車できるが、アプリ内の決済システムとしてauのキャリア決済「auかんたん決済」が導入されている。