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OPPOから「Reno 10x Zoom」登場、10倍ハイブリッドズーム
2019年7月3日 14:00
オッポ・ジャパン(OPPO)は、Androidスマートフォン「Reno 10x Zoom」を7月12日に発売する。価格は9万9880円(税抜)。
これまでOPPOが提供してきたRシリーズから、さらに進化した「Reno」シリーズが日本市場へ登場することになった。ズーム機能がもっとも特徴的ながら、それだけではなく、デザインやポップアップするインカメラに、ボディ全面に広がるディスプレイ、快適な操作性なども追求したハイエンドモデルとなる。
トリプルカメラを搭載
背面のメインカメラは、上から標準(焦点距離26mm)、超広角(同16mm)、望遠(同130mm)の3つを装備。
標準カメラは、ソニー製センサーのIMX586を採用した4800万画素、F1.7というスペック。
超広角カメラは120度で撮影でき、F2.2で800万画素。センサーはソニー製のIMX319となる。
10倍ズームはハイブリッド
そして一番の特徴となる望遠カメラは、1300万画素、F値3.0。
ペリスコープ構造を採用しており、プリズムを用いて光を屈折させつつ、複数のレンズを組み合わせて10倍ハイブリッドズームを実現しており、プリズムやレンズは自動的に動いて手ブレを補正する。
カメラの操作画面では、標準で1倍、光学5倍ズームが「6倍」と表現されているが、標準カメラに対して、光学ズームおよびデジタルズーム5倍という組み合わせで10倍ズームを実現したという。
その他のカメラ仕様
撮影モードとしては、夜景が得意なウルトラナイトモード2.0、背景をボカして人にフォーカスするポートレードモード2.0など。
また、動画は光学および電子手ブレ補正を効かせながら、4Kサイズ、60fpsで撮影できる。
6.65インチディスプレイ、指紋認証も
ディスプレイは6.65インチの有機ELで、第6世代のGorilla Glass(ゴリラガラス)を採用し、ブルーライトを56%カットする。解像度は2340×1080ドットで、画面占有率は93.1%となった。
ディスプレイ下部には指紋認証機能を搭載。従来と比べ、認証が終わるまでの速度が約28.5%アップした。
インカメラがせり出すピボットライジング
ボディのほぼ全てをディスプレイにできた理由のひとつが、ピボットライジングと呼ばれる構造を採用するインカメラだ。
一般的なスマートフォンでは、インカメラはディスプレイ上部に配置されることが多い。それでもディスプレイの表示面積を広げるため、最近ではノッチ(切り欠き)があるディスプレイを用いる、といった工夫が凝らされてきた。
一方、Reno 10x Zoonでは、ボディ上面からインカメラがせり出すピボットライジング構造を採用する。上面が斜めに出てくる形で、静音かつスムーズな動きが印象的。
ジャイロセンサーにより落下を検知する仕組みも組み込まれており、万が一、スマートフォンが落下する場合でも、自動的にインカメラが収納され、破損を防ごうとする。
その動作は20万回以上の耐久テストをクリア。もし1日100回動かしても、5年間は利用できる。
ピボットライジング構造でせり出す部分には、1600万画素のインカメラ、フラッシュライト、レシーバー(受話器)が備えられている。
シンメトリーな背面
「Reno 10x Zoom」では、背面中央にトリプルカメラを配置。さらに「O-DOT(オードット)」と名付けられた突起を用意し、左右対称な、いわゆるシンメトリーなデザインに仕上げられた。
O-DOTはデザイン上、配置されたものながら、たとえばテーブルの上に置く際など、突起でカメラなどを保護する役割も期待されている。
背面全体は、第5世代のGorilla Glassを採用。3D曲面加工が施されており、手にフィットする形状となった。
デュアルバンドGPS
Reno 10x ZoomではデュアルバンドGPSをサポートした。
L1とL5という2つのGPS用周波数に対応しているとのことで、L5の周波数で精度を高め、L1の周波数はよりスピーディにGPSの信号をキャッチできる。
これにより、従来のGPSよりも66.8%、精度を高めて位置情報を利用できる。
水冷式冷却システムやリニアモーターでゲーム体験を向上
Reno 10x Zoomには、水冷式冷却システムが搭載されており、たとえばeスポーツなどで人気のゲームタイトルも、より快適にプレイできるよう配慮されている。
水冷式冷却システムは、熱伝導性ゲル、三層グラファイト、ヒートパイプ水冷システム、3つの排熱設計で構成される。これにより、本体の温度は約13%抑えられる。
またリニアモーターによるバイブレーターを内蔵。ゲームの展開にあわせて、より緊張感を高めるといった効果をもたらす。
ステレオスピーカーを備えており、ドルビーアトモスをサポート。
ゲームプレイがさらに快適になるよう、描画を滑らかにする「FRAME BOOST(フレームブースト)」をサポート。高い負荷がかかる場面を検知すると、パフォーマンスを調整してカクつきを抑えてくれる。
「TOUCH BOOST(タッチブースト)」という機能では、画面タッチの反応速度を向上し、こちらもゲームプレイの向上に活かせる。
ColorOS 6
Reno 10x Zoomは、OPPO独自のユーザーインターフェイスであるColorOS 6を搭載する。
Android 9をベースにしたもので、これまでのColorOSと比べ、今回はデザイン面で大きな変更が加えられたとのことで、行間やバランスの改善が施された。
主な販路
Reno 10x Zoomは、MVNOや家電量販店、通販サイトで取り扱われる。MVNOでは、IIJmio、LINEモバイル、楽天モバイルなどで提供される。家電量販店ではオンラインのみ、あるいは一部店舗のみといった形になるところもある。
種別 | 事業者名 |
MVNO | IIJmio |
X- mobile | |
NifMo | |
LINE モバイル | |
楽天モバイル | |
LinksMate | |
家電量販店 | 上新電機(Webのみ) |
ノジマ(Web、一部店舗) | |
ビックカメラグループ(Web、一部店舗) | |
ヤマダ電機(Web、一部店舗) | |
ヨドバシカメラ | |
通販サイト | Amazon.co.jp |
ひかり TV ショッピング | |
NTT-X Store | |
OPPO 楽天市場店 |
主な仕様
チップセットはSnapdragon 855。メモリは8GB、ストレージは256GB。nanoSIMカードとmicroSDカードを収納できるスロットが用意される。DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応で、microSDの代わりにnanoSIMカード2枚で使うこともできる。
対応する4Gネットワークは、FDD-LTEのB1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 32 / 66と、TD-LTEのB34 / 38 / 39 / 40 / 41となる。
操作してみるとタップアンドペイという機能を見つけられるが、OPPOによると日本では使えないとのこと。ただしNFC機能は用意されている。
バッテリーは4065mAh。独自の充電規格「VOOC 3.0」を採用しており、30分で約50%、80分でフル充電できる。稼働時間は、VoLTEでの待受時間は331時間、音楽再生は86時間、動画再生は16時間。外部インターフェイスはUSB Type-C。
大きさは約162×77.2×9.3mm、重さは約215g。ボディカラーはジェットブラック、オーシャングリーンの2色。