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OPPOが2019年の取り組みを紹介、10倍ハイブリッドズームや65W急速充電を実用化

 オッポジャパンは12月19日、2019年の日本市場における成果の振り返りと2020年に向けた新たな「ユーザーとの約束」の発表を兼ねた記者説明会を開催した。

オッポジャパン 代表取締役社長 鄧宇辰(トウ・ウシン)氏

最新技術への取り組み

 グローバルでの動向としては、まず研究開発に大きくリソースを割いていること、そしてその成果が紹介された。オッポは世界に4カ所の研究センターと6カ所の研究所を持ち、1万人以上のR&Dスタッフを抱える。日本国内でも横浜に研究所があり、主に映像技術の開発研究拠点となっている。

 5Gの本格展開に向けた動きも活発化しており、9月にはキーサイトテクノロジー、11月にはエリクソンと共同5Gラボを設立。また、製品展開においても、5月にヨーロッパで同社初の5Gスマートフォン「OPPO Reno 5G」を発売。スイスコムなど各国のキャリアで5G商用サービスのための端末として採用された。

 「OPPO Reno 10x Zoom」に搭載された「10倍ハイブリッドズーム」も2019年に市販化に至った研究開発の成果のひとつ。焦点距離の異なるレンズを搭載した3つのカメラとデジタルズームを組み合わせ、ズームレンズのように画質をキープしながらシームレスに画角を切り替えられることを特徴としている。

OPPO Reno 10x Zoom
OPPO Reno Ace

 日本未発売の「OPPO Reno Ace」では、独自の急速充電技術として採用されてきた「SuperVOOC」の発展形である「65W SuperVOOC 2.0」を実用化。5G端末を中心にバッテリーの大容量化が進んでいることを背景に、この他にも有線並の充電速度をワイヤレスで実現する「30W Wireless VOOC」など新たな充電技術を開発した。

 一方、ユーザーが求める最新のテクノロジー体験を提供するための手段として、スマートフォン以外のデバイスの展開も視野に入れる。具体的にはスマートウォッチとスマートイヤホンの開発を表明。特にスマートイヤホンは音声AI機能の入口として重視され、これらとスマートフォンを連携させたシステムを構築していく。

日本市場における動向

 2019年に日本市場に投入されたスマートフォンは3機種。10倍ハイブリッドズームが特徴のハイエンドモデル「OPPO Reno 10x Zoom」、防水やFeliCaに対応した日本専用モデルの「OPPO Reno A」、Reno Aよりも低価格で4眼カメラや5000mAhバッテリーを搭載した「OPPO A5 2020」を発売した。

 3月に「日本の消費者との6つのお約束」と題して、2019年中に達成する項目として宣言された内容と12月までの動きを照らし合わせると、「10倍ズームスマホを投入」「最新のRenoシリーズをリリース」の2点をReno 10x Zoomで、「おサイフケータイ・防水対応スマホの投入」をReno Aでそれぞれ達成している。

OPPO Reno A
OPPO A5 2020

 「アフターサービスを強化」という目標については、12月に故障端末の集荷修理サービスを開始。「販路拡大」については家電量販店やMVNOでの取扱拡大に加え、楽天モバイルがMNOとして提供する「無料サポータープログラム」の対応端末としてReno Aの128GBモデルを納入した。

 「日本に適した方法でのコミュニケーション」という点では、Reno(リノ)シリーズの名称とかけて元AKB48の指原莉乃をアンバサダーに起用。テレビCMの放映などで認知度向上を図った。

 2020年に向けて新たな「6つの約束」が発表され、最新技術を盛り込んだハイエンドモデルや5Gスマートフォンを投入すること、防水・FeliCa対応モデルを継続してラインアップすることが予告された(※関連記事)。