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NTTドコモら、沖縄の世界遺産登録を推進する共同企業体を発足

 NTTドコモ、日本トランスオーシャン航空、日本郵便沖縄支社、どうぶつたちの病院沖縄の4者は、沖縄県内での環境保全や地域振興を目的とした世界自然遺産推進共同企業体を発足した。

左からNTTドコモ 沖縄支店長 龍秀樹氏、日本郵便 沖縄支社長 比嘉明男氏、日本トランスオーシャン航空 代表取締役社長 丸川潔氏、どうぶつたちの病院沖縄 理事長 長嶺隆氏

 発起企業のほか31社が参加し、行政への協力を通して、沖縄の自然環境保護や地域振興などに取り組む。

 NTTドコモはこの企業体の取り組みの一環として、環境省と協力のもと、画像認識AIを活用して希少野生動物の判定を行う実証実験を沖縄県の空港や郵便局で行う。

 実証実験では、国の天然記念物に指定されている「リュウキュウヤマガメ」など3種類の希少なカメの密猟・密輸の防止を目的に、空港などの荷物検査や郵便局の窓口などでカメが見つかった場合、スマートフォンのカメラでカメを撮影することにより希少種かどうかを解析することのできるアプリケーションを活用する。

実証実験の対象とする希少なカメ

 これにより、希少種に関する知識の少ない職員でも希少種の判定をすることができるようになり、希少種の密輸を未然に防止することができるようになる。

 使用する画像認識エンジンは、NTTグループのAI関連技術「corevo」を用いたもので、希少種の判別を実現するための学習データは、沖縄こどもの国、どうぶつたちの病院沖縄の協力により撮影を行ったものとなる。