NTTグループのAI「corevo」の実験、ドコモなど6社が参加

　NTT（持株）、NTTデータ、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモの6社は、NTTグループのAI関連技術「corevo（コレボ）」を使った実験を開始する。

　実験では、クラウド上に音声音響処理技術やマシンラーニング、コミュニケーションロボットなどとのインタラクション技術、画像認識などの技術をまとめた共通基盤を実装。この基盤を使い、NTTグループ各社がそれぞれパートナー企業とともに実験を行う。

　たとえばNTTコミュニケーションズでは介護施設や小売店で実験を行う。介護施設では音楽や体操などのレクリエーション活動をスタッフと一緒、あるいはスタッフに代わる形でコミュニケーションロボットが進行できるようプログラムを開発して実験する。NTT西日本では観光案内施設に利用して実験する予定で、訪日外国人向けに多言語対応のロボットやデジタルサイネージと連携した観光案内ソリューションを検証する。

　モバイル関連ではNTTドコモが高齢者の健康支援に活用する。corevoを用いた自然対話エンジン、そしてロボット制御技術「R-env：連舞」で動作するコミュニケーションロボットで、行政による健康指導をサポートするという。高齢者がタブレット端末や各種測定機で血圧などのデータを登録する際、コミュニケーションロボットが手助けする。また雑談にも応じて、高齢者に健康的に活用されるようにする。