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O-RANのオープンソースコミュニティ「O-RAN Software Community」が発足

 O-RAN AllianceとLinux Foundationは、Open Networking Summit North Americaにおいて、O-RANのオープンソースコミュニティ「O-RAN Software Community(O-RAN SC)」の発足を発表した。

 O-RAN Alliance(Open Radio Access Network Alliance)は、5Gをはじめとした次世代のモバイルネットワークの拡張性の向上や、運用の効率化を目的に設立された団体。

 具体的には、相互接続が可能なオープンなインタフェースの推進、無線ネットワーク装置の仮想化、ビッグデータの活用、汎用サーバーの利用の推進と専用ハードウェア部分の最小化、APIの規定、オープンソースの利用を推進する取り組みを行っている。

 今回発足したO-RAN SCは、Linux Foundationの新しいオープンソースコミュニティとして、O-RAN Allianceの支援を受け、O-RAN Allianceのオープンアーキテクチャに沿ったオープンソースソフトウェアを共同開発し提供する。

O-RAN SCの構成

 O-RANのオープンソースコミュニティでは、ネットワークインフラを商用利用可能にすることが重要で、製品開発を加速させるためオープンソース開発への転換期を迎えていると考え、最初のリリースを2019年末までに行うことを目標としている。

 準リアルタイムのRAN IC(Near-RT RIC)、非リアルタイムのRAN IC(Non-RT RIC)、クラウド・仮想化プラットフォーム、オープンセントラルユニット(O-CU)、オープン分散ユニット(O-DU)などのプロジェクトが立ち上げられる予定。