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ドコモと富士通とNEC、異なるベンダー間の5Gキャリアアグリゲーションに成功――商用化を目指す

 NTTドコモと富士通、NECは、5G通信の国際規格の仕様を用いた、異なるベンダーの5G基地局を相互接続した5G周波数帯のキャリアアグリゲーションを、世界で初めて成功させた。

 ドコモでは、富士通とNECの5G基地局を利用したマルチベンダーRANにより、5Gサービスを提供している。

 5G通信の国際標準化団体「O-RAN Alliance」の、基地局の親局と子局間をつなぐネットワークの仕様「オープンフロントホール仕様」を利用し、ベンダーが異なる親局と子局同士を接続している。

 今回、「O-RAN」の仕様を利用し、ベンダーが異なる基地局で、3.7GHz帯と4.5GHz帯の2つの5G周波数帯のキャリアアグリゲーションを成功させた。

 LTE周波数帯も束ねて使用できるデュアルコネクティビティと合わせると、下り最大4.2Gbpsの超高速データ通信が実現できるという。

 なお、この検証結果は、9月25日~30日に世界各地域で開催された、O-RAN仕様の相互接続や実証実験に関するイベント「O-RAN Plugfest」で発表した。

 3社は、早期の商業サービス提供を目指し、今後も取り組んでいくとしている。