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ソフトバンクとトヨタの「MONET」、オンデマンドバスの実証実験
豊田市、横浜市、福山市でも年度内に開始
2019年2月18日 12:35
ソフトバンクとトヨタ自動車の共同出資会社、MONET Technologies(モネ テクノロジーズ)は、東京・丸の内エリアと豊田市でオンデマンドバスの実証実験を行うと発表した。
指定場所からオフィスまで送迎、車内サービスも充実した「オンデマンド通勤シャトル」
MONET Technologiesは、トヨタのコネクティッドカー情報基盤「モビリティサービスプラットフォーム(MSPF)」と、ソフトバンクのIoTプラットフォームを活用したMaaS(Mobility as a Service)事業を立ち上げるため、2018年9月に設立された。
第1弾として、2月26日から、丸の内エリアを発着地点とした「オンデマンド通勤シャトル」の実証実験を行う。大手町・丸の内・有楽町エリアで三菱地所株式会社が運営・管理するビルに勤務する人、また、同エリアの協力保育施設の利用者が対象となる。期間は3月22日まで。
同実験では、スマートフォンのアプリ上で指定した場所から、勤務地付近までの送迎を行う。また、車内ではWi-Fiサービスの提供や軽食販売なども行い、今後のサービス展開に向けたニーズやオペレーションを検証する。
なお、同社は将来的にはトヨタの自動運転EV「e-Palette(イーパレット)」を使ったモビリティサービスを提供する計画だが、現段階の実証実験では通常の自動車を利用する。
地域バスをオンデマンドモビリティサービスで効率化
2月27日から行われる豊田市の実証実験では、2009年から同市の小原地区で運行されている地域バス「おばら桜バス」に、MONETのプラットフォームを試験導入。運行の効率化と利便性の向上を図る。
おばら桜バスは、乗降するバス停や日時、人数を指定して利用する予約制の地域バス。タクシー車両を利用して運行されている。従来は電話のみで予約を受け付けていたが、今回、MONETが提供するオンデマンド型交通向けの配車プラットフォームを導入する。
スマートフォンアプリを使った予約が可能になることに加え、車内に設置される乗務員のタブレット端末では予約状況に応じた最適な運行ルートを提示。運行管理者も運行状況の確認が容易になる。
横浜市、福山市でも年度内に開始
また、MONET Technologiesはオンデマンドモビリティサービスの提供に向けて、17の自治体との連携を発表した。
連携する自治体は、安平町(北海道)、仙北市(秋田県)、横浜市、鎌倉市(神奈川県)、加賀市(石川県)、伊那市(長野県)、岐阜市(岐阜県)、藤枝市(静岡県)、名古屋市、豊田市(愛知県)、大津市(滋賀県)、川西市(兵庫県)、福山市、府中市、東広島市(広島県)、嘉麻市(福岡県)、菊池市(熊本県)。
今後の予定としては、横浜市、福山市で2018年度中にオンデマンドバスの実証実験を開始する。