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ユーザーの約3分の1が安全でないフリーWi-Fiを利用、Avastの調査

 Avastは、日本のインターネットユーザー4263人を対象に行った調査結果を発表した。

大半のユーザーがフリーWi-Fiのセキュリティリスクを知りながら利用

 同社の調査によると、日本のインターネットユーザーの約3分の1(29.3%)は公共エリアでの安全性が確保されていない無料のWi-Fiアクセスポイントに接続しているという。

 無料のWi-Fiを利用しているユーザーの86.8%は、パスワードを要求されないネットワークへの接続はセキュリティのリスクがあることを認識していながら利用していると説明した。また、約半数(47.5%)のユーザーはこうした無料のWi-Fiを好んで接続しているという。

通信を保護するVPNの利用者はわずか5.9%

 オープンなWi-Fiに接続すると、接続した機器の訪問先サイトなどの情報が同じネットワーク接続した第三者からも見える状態になると説明。このような第三者からののぞき見対策として個人向けのVPNを用いて、暗号化された通信を利用できるが、調査によるとVPNを利用しているユーザーの割合はわずか5.9%にとどまったという。

 また、4分の1(28.3%)以上がVPNとはなにかを理解しておらず、約3分の1(32.5%)は利用目的を知らないと公表した。

フリーWi-Fiを利用する際は常にVPNを利用するべき

 AvastのVPN製品である「HideMyAss!」担当のシニアプロダクトマネジャーのジョナサン・ルモニエ氏は、サイバー犯罪者は、既存の公共Wi-Fiへの接続で送信されるトラフィックをスキャンするほか、一般ユーザーが利用しそうな名前を付けた偽の無料Wi-Fiスポットを作成できると説明。

 また、スマートフォンなどは、過去に接続したネットワークと同じ名前のWi-Fiに自動的に再接続するため、ハッカーが制御する偽のWi-Fiネットワークに接続させることが可能で、無料のWi-Fiを利用する場合は常にVPNを利用すべきと指摘した。

同社が提供するVPN製品「HideMyAss!」

 同社は、VPN製品である「HideMyAss!」の国内での展開を開始した。ライセンスの有効期間と価格は1カ月プランが月額1399円(税込、以下同)、6カ月プランが月額1033円、12カ月プランが月額813円。

 iOS、AndroidのほかにWindows、macOS、Linuxに対応している。1ライセンスで最大5台のデバイスを利用可能。