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「Pokémon GO」にポケストップ申請機能、韓国とブラジルでβテスト
2018年9月13日 16:11
ナイアンティックは、スマートフォンゲーム「Pokémon GO」で、ゲーム内のスポットである「ポケストップ」の候補を、トレーナーから申請できる新機能を発表した。まずは韓国とブラジルにおいて、ベータテストとして開始される。
テストは韓国とブラジル、レベル40のトレーナーから
テストに参加できるのは、韓国かブラジルに住むレベル40のトレーナー。子供のアカウントは対象外。周辺エリアの写真や、関連する情報とともに、ポケストップの候補を申請できる。他の国での展開や、より低いレベルのトレーナーの参加についても検討中とのことで、決まり次第、別途案内される。
ナイアンティックによれば、日本での提供について、「現時点では未定」としつつ、各国のトレーナーに同じ体験を提供したいとコメント。その一方で1つ1つの審査を丁寧に行いたいとして、まずは限られた形でテストを開始。審査側の体制、プロセスを考慮しながら他のレベル、地域への拡大を考えていく。
ポケストップにふさわしい場所
ポケストップにふさわしい場所として、Pokémon GOの公式サイトでは、歴史的・教育的に価値のある場所、街中にある芸術作品や芸術作品を紹介する劇場、建築物、あるいは地元で人気の場所や隠れた名所、冒険にいざなう山頂にある標識などを紹介している。
一方、対象外として、幼稚園・保育園や小中高校の敷地内にあるものや、個人の住宅や私有地にあるもの、緊急車両の通行のさまたげになるもの、自然の景色、酒屋などの成人向け店舗といった例を挙げている
今までのポケストップは「Ingress」由来、トレーナー向けの仕組みは
同じくナイアンティックが提供するゲームで、Pokémon GOの元になった「Ingress」ではもともとスポット情報(Ingressではポータルと呼ばれる)をプレイヤーから受け付ける仕組みが取り入れられており、ナイアンティック独自のスポット情報が整備されてきた。これまではIngressのエージェント(プレイヤーのこと)だけが可能だった新スポットの追加が、今回、Pokémon GOのトレーナーでも可能になる。
Ingressでは、エージェントが申請したポータル候補を、一定レベル以上のエージェントが審査する仕組み(OPR、Operation Portal Recon)が導入されている。ポケストップ申請についても、OPRに参加するエージェントが審査する。
審査を通ったスポット情報は、ナイアンティックの「Real WorldPlatform」に登録される。ただ、審査に通ったポケストップの全てが、他のナイアンティックのゲームに反映されるとは限らず、ケースバイケースになるという。
審査の仕組みが今後、トレーナー向けに提供されるかどうか、ナイアンティックは「今回の韓国とブラジルでの状況を見ながら考えて参ります」とコメントしている。
ナイアンティックのブログでは、創設者のジョン・ハンケ氏が「あなたの周囲はあなたのゲームボード(Your neighborhood is your game board)だ」とコメントしており、ユーザー自身の手でゲーム内の世界を拡充する取り組みに、あらためて意欲を見せている。