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格安SIMの顧客満足度、端末セット契約ではUQが1位に~J.D.パワー調査

SIMカード単体契約ではmineoが1位

 J.D.パワー ジャパンは、格安SIM満足度調査「2018年格安スマートフォンサービス/格安SIMカードサービス顧客満足度調査」の結果を発表した。

 調査期間は2018年4月で、対象は法人利用を除いた全国の18歳~64歳の男女。格安SIM事業者からセット端末の購入をして契約したユーザーとSIMカードのみを契約したユーザーに対象を分けて調査を実施。それぞれの調査ごとに4000人で計8000人から回答を得た。調査方法はインターネットによる調査。

UQ mobileとmineoがそれぞれの対象調査で1位と2位に

 端末セット購入者に対する満足度調査では、UQ mobileが総合満足度1位となった。「通信品質」、「提供端末」、「手続き・サポート対応」の3つの部門で最高評価を得た。第2位はmineoで、「各種費用」、「サービスメニュー」の2つの部門で最高評価を得た。

 SIMカードのみ契約したユーザーに対する満足度調査では、mineoが総合満足度1位になり、「各種費用」、「サービスメニュー」「手続き・サポート対応」の3部門で最高評価を得た。第2位はUQ mobileで「通信品質」の部門で最高評価を得た。

出典:J.Dパワー 2018年格安スマートフォンサービス/格安SIMカードサービス顧客満足度調査

格安SIM事業者間の乗り換えが増加

 同社では格安SIM事業者へは大手キャリアからの移行者が約8割を占めるものの、最近では格安SIM事業者間での乗り換えが増えてきていると説明する。調査では、最近1年以内の格安SIM事業者間の加入手続者数は全体傾向よりも増えていることが明らかにしている。

 格安SIM事業者間で乗り換えをしているユーザーは、主にコストが理由で回線を切り替えている。その中でも端末セット購入者では、端末のラインナップや通話かけ放題プランなどのサービスをより重視して切り替え先を選定している傾向が見られている。また、SIM単体購入者の場合は、通信速度の速さといった通信品質に関わる理由がより多く挙がる傾向にあり、より充実した通信品質を求めて他の格安SIM事業者からの乗り換えているという。

 同調査では、今後も格安SIM事業者間での顧客獲得競争が激化され、取り扱い端末やサービスメニューの整備・強化、そして通信品質の向上が顧客維持・獲得のために重要になってくると分析している。