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「HUAWEI P20 Pro」ドコモが発売、トリプルカメラ搭載の旗艦モデル
2018年5月16日 12:12
NTTドコモは、Leicaブランドのトリプルカメラを搭載したファーウェイ製のAndroidスマートフォン「HUAWEI P20 Pro HW-01K」を6月下旬に発売する。本体価格から月々サポートを引いた、2年利用時の実施価格は、MNPが2万2680円、新規、機種変更が5万7024円。国内ではドコモ独占と位置づけられており、他社やSIMフリー版の発売がないことから、MNPでの割引が非常に大きく設定されている。
「HUAWEI P20 Pro」は、ファーウェイがグローバルで3月末に発表していた新フラッグシップモデル。日本向けのカスタマイズも施されており、大きなところではおサイフケータイに対応する。ドコモのVoLTEや、下り最大988Mbpsのネットワークをサポートしているのも、国内投入にあたってカスタマイズされたところだという。
メインカメラはLeica(ライカ)ブランドで、4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)という超高性能なトリプルカメラを搭載するのが特徴。1/1.7インチの大型センサー(カラーのみ)は最高感度ISO 102400を実現している。レンズのF値はカラーがF1.8、モノクロがF1.6、ズームがF2.4.
AIによる撮影アシストを強化し、プロのような写真を簡単に撮れるとうたう。被写体をAIで見分けて、自動でモードを切り替える機能を搭載。人物が検出されるとポートレートモードになるなど、絵作りだけでなく、モードまで切り替えてしまうのが特徴だ。
5倍ズームまで、劣化の少ないズームが可能なハイブリッドズームに対応。撮影中には、1倍、3倍、5倍をワンタッチで切り替えるボタンが表示される。3倍ズーム時に、必ずズーム用のカメラを使うわけではなく、撮影環境によっては4000万画素のカラーセンサーで撮った写真を切り出し、処理をかけることもある。5倍ズームも切り出した写真に補正をかけており、画質の劣化が非常に少ない。
960fpsのスーパースローモーション撮影や、AIによる6軸手ぶれ補正機能も搭載している。2つのカメラの視差を活かして深度を記録し、あとからフォーカス位置を変える「ワイドアパーチャー」や、自然に顔を補正する「ポートレートモード」にも対応する。インカメラも2400万画素と大幅に強化した。なお、Leicaブランドを冠するのはアウトカメラのみで、インカメラはブランドなしとなる。
発表会で展示されていた端末は、海外で発売中のグローバル版と撮影時のユーザーインターフェイスや機能などが一部異なっていた。たとえば、グローバル版はシャッター速度やISOを手動で設定できるプロモードだと、ISO感度は6400までしか上げることができない一方で、ドコモ版は最高感度の102400まで手動で設定できるようになっていた。発売が6月下旬とまだ時間があるため、今後、グローバル版にも同等のファームウェアアップデートがかかることも予想される。
ディスプレイは6.1インチで、解像度は縦方向が長いフルHD+(1080×2240ドット)。有機ELを採用して、コントラスト比も高くなっている。画面上部のインカメラやスピーカーがディスプレイ側にはみ出す、いわゆる“ノッチ”(切り欠き)がある形状で、ノッチを中心に左がアンテナピクトや通知、右がバッテリー残量や時刻を表示する領域になる。この表示部分に黒い帯を引き、あたかもノッチがないかのように見せる設定も用意される。
ドコモ向けの他のスマートフォンと同様、ホームアプリはドコモ標準の「docomo LIVE UX」だが、設定で「Huaweiホーム」に切り替えることが可能だ。SIMフリーモデルとして販売されている、他のファーウェイ端末に近いUIに切り替わるが、展示機ではアプリのドロワーを表示する機能が削除されていた。ナビゲーションキーの形状や役割を変更する機能は搭載されている。
NTTドコモの最新のネットワークに対応しており、最大で5CAをサポート。通信速度は理論値で、東名阪で下り最大988Mbps、上り最大75Mbps、東名阪以外では下り最大888Mbps、上り最大56.3Mbpsとなっている。
チップセットは、ファーウェイ傘下のハイシリコン製で、AI処理に特化した「NPU」を備える「Kirin 970」。CPUはオクタコアで、2.4GHzのクアッドコアと、1.8GHzのクアッドコアの構成。メモリー(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は128GBを搭載するが、microSDカードには対応しない。
サイズはH155×W74×D7.9mmで、重量は180g。OSにはAndroid 8.1を採用する。カラーラインナップはミッドナイトブルー、ブラックの2色をラインナップする。
なお、ファーウェイ製スマートフォンがドコモから発売されるのは、2013年5月に発売された「Ascend D2 HW-03E」以来で、5年ぶりとなる。
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