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「HUAWEI P20 Pro」は「誰でもプロのような写真が撮れる」、その秘密とは

 ファーウェイ・ジャパンは、5月16日にNTTドコモから発表された「HUAWEI P20 Pro HW-01K」について、日本市場向けの解説を行った。

ドコモのみとなった「HUAWEI P20 Pro HW-01K」

 「HUAWEI P20 Pro」は3月にフランス・パリでグローバル市場向けモデルが発表され、5月16日にはNTTドコモから夏モデルとして6月下旬に発売されることが発表された。すでに明らかになっているように「HUAWEI P20 Pro」については、日本ではドコモのみが取り扱い、SIMロックフリー版は提供されない。

 ドコモから投入されるにあたって、下り最大988Mbpsというドコモのネットワークをフルサポート。おサイフケータイにも対応した。外部メモリー(microSDカード)は利用できないが、128GBと比較的大きなストレージが搭載される。

「HUAWEI P20 Pro HW-01K」ミッドナイトブルー

「プロのような写真」をAIが実現

 注目のカメラ機能は、誰でも簡単にプロのような写真が撮れる、という点がテーマになっており、「簡単にプロのような綺麗な写真」という点を実現するために、AIが駆使されている。シーン認識、夜景など長秒撮影時のノイズ除去のアルゴリズム、手ぶれ補正のアルゴリズムなど、さまざまな場面でAIが最適に調整し、プロのような綺麗な写真に近づけていく。例えば、夜間に手持ちで15秒間のシャッター速度といった、従来ではまともな写真にならない条件でも、AIが補正を行い、低感度で色彩に優れた写真を残せるようになっている。

 また、風景撮影では水準器を表示して地平線・水平線が傾かないようアシストしたり、複数人を認識すると集合写真として最適になるようフレームガイドを表示したりする、撮影を支援する機能も用意されている。

 ライカのブランドが冠されたメインのトリプルカメラは、4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)という構成。ホワイトバランスについても、色温度センサーが測定しピクセルレベルで最適化が行われ、その調整アルゴリズムはライカが監修している。

 ファーウェイが販売している、もうひとつのハイエンドモデル「Mate 10 Pro」のダブルレンズカメラと比べると、モノクロセンサーの2000万画素というスペックは同じだが、カラーセンサー側が1200万画素から4000万画素に、大幅に強化されている。ファーウェイの担当者によると、高感度撮影のための技術「4in1ライトフュージョン」が適用されると撮影解像度が1/4になるため、その状態でも十分なサイズ・画質になるよう、4000万画素のセンサーが選ばれたという。

 フォーカス機能は、従来同様に4つの方式を組み合わせる4in1ハイブリッドフォーカスを継承しているが、暗所などで利用されるレーザーオートフォーカスについては照射可能距離が2.4mにまで伸びた。

 ズーム撮影もAIにより強力に補正される。独立して搭載された光学ズームレンズは3倍のズーム時に使用され、5倍では独自のハイブリッドズームが、最大の10倍でも高品質デジタルズームが適用される。光学ズームレンズはズーム倍率が3倍になった時に使用されるため、ズーム表示ボタンをタップするだけで3倍に切り替えられるようになっている。ただ、ズーム操作自体はピンチ操作などで1~10倍までシームレスに操作でき、どのレンズを使っているかなどを意識することはない。

 このほか、ライカのブランドは冠されていないものの、インカメラは2400万画素に強化されており、逆光でも人物が暗くならないよう補正されるようになっている。

 撮影後の写真についは、端末ローカルのギャラリー機能において、撮影シーンや日付・時間帯をAIで自動的に認識してまとめてくれる機能が用意される。位置情報や顔認識、(週末などの)日付でひとまとめにされ、旅行やイベントなどで撮影した写真を簡単に振り返れるようになっている。

製品パッケージ

 「HUAWEI P20 Pro HW-01K」の製品パッケージには、USB Type-C端子に装着するmicroSDカードリーダーライターが同梱され、機種変更などの際に、写真や動画といった大きなデータを自分で移動することもできる。またUSB Type-C端子に直結するタイプのハイレゾ対応イヤホン、USB Type-C to 3.5mmイヤホン変換アダプタ、クリアケースが同梱される。

 ACアダプターはパッケージに同梱されず、オプション品としてはドコモの「ACアダプタ 07」が対応する。なお、ユーザー自身が「SuperCharge」対応のACアダプター(ファーウェイ製)や対応するUSB Type-Cケーブルを用意すれば、4.5V 5Aでの超高速充電も可能。