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Googleアシスタント、電話で店の予約をしてくれるように
2018年5月9日 15:10
「火曜日、午前中の10時~12時のどこかで、ヘアカットの予約をしておいて」と頼んでおけば、Googleアシスタントが処理してくれる――米グーグルが示した、Googleアシスタントで今後利用できるようになる機能のひとつだ。日本語で利用できるようになる時期は未定だが、英語版で今夏、試用サービスとして提供される。
Google Duplexと呼ばれる技術により、Googleアシスタントは、より複雑な文章や言い回し、速い発言、長い発音を聞き分けて、電話を通じた会話ができるようになる。本記事冒頭のように、Googleアシスタントへ依頼すると、Googleアシスタントへ店舗へ電話をかけて予約を試みる。
Googleアシスタント
「クライアントのために女性のヘアカットを予約したいです。5月3日あたりで」
店舗スタッフ
「少しお待ちください」
Googleアシスタント
「Mm-hmm(相づち)」
店舗スタッフ
「何時頃がよろしいですか?」
Googleアシスタント
「12時で」
店舗スタッフ
「その時間は予約をお受けできません。近い時間ですと午後1時15分はいかがでしょう」
Googleアシスタント
「10時~12時の間では?」
店舗スタッフ
「利用されるサービスによりますね。どのようなサービスをお求めでしょうか」
Googleアシスタント
「ただ女性のヘアカットだけです」
店舗スタッフ
「それでしたら10時からお受けできます」
Googleアシスタント
「10時は大丈夫です」
これは、8日(米国時間)で開催された開発者向けイベント「Google I/O」で披露された英語での会話の一部。Google Duplexを備えたGoogleアシスタントと店舗スタッフの会話がスムーズに行われており、特に会話が始まった直後、Googleアシスタントが「Mm-hmm」と自然な相づちを打つと、会場には感心する声が響いた。
こうした電話による店舗予約は、中小規模の店舗でのオンライン予約システムの利用が40%程度に留まっていることが背景にある。スマートフォンユーザーにとっては、普段通り、テキストや音声入力で予約しつつ、実際の予約手続きをGoogleアシスタントが行い、手間を省く。店舗側にとっても、新たなシステムを導入せずに、スマートフォンユーザーからの利用が期待できる。
このほかGoogleアシスタントでは、新たに6種類の声が用意され、好みの声から選べるようになる。また現在は「Hey Google」というウェイクワードを毎回言う必要があるが、今後数週間以内に、ウェイクワードなしでも継続して会話を続けられるようになる。あわせて子供がより丁寧な呼びかけをするような支援機能も取り込まれる。
7月にはスマートディスプレイが登場する予定。これはいわばスマートスピーカーにディスプレイが備わったようなデバイス。音声で操作して、スマートホームのコントロールや、Google Duoでのビデオ通話、カレンダーやマップなどの利用ができるようになる。
Google Mapsのナビと連携して、ナビ中でも音声入力でテキストメッセージを送信したり、音楽を再生したりできるにようになる。