【CES 2019】

グーグル、「Smart Clock」や「Assitant Connect」を発表

Googleアシスタントに新機能も

CES会場の屋外に設置された「Googleアシスタント Playground」で、報道陣向けの説明会が開催された

 グーグルは8日(現地時間)、米ネバダ州ラスベガスで開幕したCESに合わせ、報道陣向けの発表会を開催。レノボとの協業で開発した「Smart Clock」やスマートディスプレイの新モデルのほか、Googleアシスタントと接続して簡易的な情報を表示する「Assistant Connect」が発表された。あわせて、Googleアシスタントそのものの機能も、一部アップデートされる。

レノボ製の「Smart Clock」(右)と、「Assistant Connect」対応デバイス(左)

 Smart Clockは、「置き時計を再発明した」とうたう製品で、4インチのタッチスクリーンを備えたスマートディスプレイ。Googleアシスタントに対応しており、毎日のルーチンに基づいてアラームを鳴らしたり、Googleアシスタントと連携するスマート家電をコントロールしたりといったことができる。目覚まし時計として、自動的に輝度を調整し、ユーザーの起床を助ける機能にも対応する。日本での展開は未定だが、春に79ドルで発売される予定だ。

置き時計を再発明したというSmart Clock

 Assistant Connectはメーカー向けのプラットフォームで、Googleアシスタントと連携するための仕組み。一例としてグーグルが披露したのが、冷蔵庫にマグネットで貼り付けて、天気予報やスケジュールなどの情報を常時表示できるデバイス。E-Inkのディスプレイを搭載し、Google Homeなどのスマートスピーカーで操作できる。この仕組みはメーカーに開放される予定で、2019年後半に詳細が公表される予定だという。

Assistant Connectを活用したE-Ink搭載デバイス。マグネットで冷蔵庫に貼り付けられる

Googleアシスタント

 Googleアシスタント自体も急成長を遂げており、グーグルの担当者によると、2018年には対応デバイスが10億台を突破、アクティブユーザーの数も4倍に拡大したという。また、グローバル化も進めており、対応言語数は8から30に拡大。対応する国や地域も14から80に増加した。

対応デバイス数やアクティブユーザー数は順調に拡大。言語や対応国も増加した

 新機能も実装される。1つがGoogleマップへの対応で、音声で簡単に推定到着時刻を共有できるようになる。マップ表示中にテキストをメッセージを送信したり、音楽を再生したりといった操作もGoogleアシスタント経由で行える。

GoogleマップがGoogleアシスタントに対応

 合わせて、ユナイテッド航空のオンラインチェックインや、ホテルの予約にも対応する。フライトのチェックインは、名前や予約番号、空港名などをあらかじめ調べておいてから入力する必要があり、「苦痛に感じる点が多い」(担当者)。

 ホテルの予約も同様で、場所や予算条件など、入力すべき項目が多い。Googleアシスタントであれば、こうした操作を簡単な会話だけで行えるというわけだ。

フライトのチェックインや、ホテルの予約にも対応する

 また、スマートディスプレイのGoogleアシスタントは、翻訳モードに対応する。これは、ディスプレイを左右に分け、異なる言語を表示しながら会話できる機能。開始当初は最大27言語に対応しており、ここには日本語も含まれるという。

新機能の翻訳モード。写真は英語とイタリア語だが、日本語にも対応する