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ドコモ、雑音環境での音声感情認識技術をEmpathと共同開発

 NTTドコモは、周囲に雑音のある環境下でもユーザーの声を認識し感情を推定することができる音声感情認識技術をEmpathと共同開発したと発表した。

 同技術は、ドコモの持つ音声感情認識技術とEmpathの音声感情解析AI「Empath」の技術をもとに開発され、主に雑音環境下での認識率を向上。自動車向けの音声エージェントサービス「AIインフォテイメントサービス」への導入を想定しており、2018年度の実用化を目指す。

音声感情認識の仕組み

 両社は2017年11月から2018年3月にかけて、走行雑音がある環境での音声による感情推定の認識率向上に取り組み、ドコモの調べによれば、従来の技術では60%程度の平均正答率であったドライバーの「怒り」「喜び」「悲しみ」の感情の認識率を75%まで改善した。

 同技術の導入目的としては、AIがドライバーの感情を理解してそれに応じた声かけを行うことで、運転中の倦怠感の減少や居眠り運転の解消などに繋がり安全性が高まるとしている。