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ドコモのAIエージェント、自然対話でradikoやdグルメなどが利用可能に
2017年10月18日 12:23
NTTドコモは、AIエージェントサービスの先行商用版を2017年秋から提供する。スマートフォンに話しかけて利用する形。最初の対応サービスは、dヒッツ、dリビング、dグルメ、radiko。2018年1月以降には、離れた場所からこれらの機能を利用できる「ドコモ シンプルマイク01」も販売される。
ドコモのAIエージェントは、ユーザーの好みを理解して、ユーザーがしたいことを先読みして提案していく――というコンセプトに向けて開発が進められている。より自然な対話ができること、対応サービスを対話で簡単に利用できることなどが特徴とされる。「先読み」「パーソナライズ」「自然対話」「+dパートナー」の4つが特徴に挙げられている。
今年6月には対応サービスの拡充に向けて、オープンパートナーイニシアティブと銘打った仕組みを発表、2018年春の本格サービスに向けて整備が進められている。今回、本格サービスの展開に先駆けて、一部サービスでAIエージェントが利用できるようになる。
たとえばdグルメを利用する際には、音声でレシピを聞き、教えてもらえる。ラジコには「ラジオをつけて」と言えばラジオ番組が再生され、「次の局にして」などと音声で操作できる。「dリビング」ではタブレットに対して手で操作せず「ママに伝言お願い」と言うだけで、外出中の家族にメッセージを送るといった使い方ができる。
現在、エージェントサービスを利用する際の起動コマンドは「会話モード」。任意の言葉に変更できるほか、ユーザーの声を認識し、ユーザー(1人のみ)の発話だけに反応するようにもできる。
この秋の段階では「しゃべってコンシェル」と「おしゃべりアプリ」という2つが並行して提供されるが、2018年春には統合される見込み。
AIエージェントサービスの対応端末は、マイクを常時待機させる「音声起動」をサポートしている。機種は2016年冬モデルの一部から。「音声起動」非対応でも「ドコモ シンプルマイク01」を利用することで同じような使い勝手を実現できる。
Amazonが年内に発表する「Alexa」搭載スピーカーから、ドコモのAIエージェントは利用できるかどうか、発表段階では特にコメントは得られていない。