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iPhoneでも見守り、トーンモバイルの新SIM発売

イオシスと連携、中古iPhoneも提供

 トーンモバイルは、iPhoneで利用できる新サービス「TONE SIM(for iPhone)」を発売した。保護者向けに、子供の見守り機能を揃えたのが大きな特徴。まずは同社の直販サイトで取り扱われ、今後、TSUTAYAの一部店舗でも販売される予定。

TONE SIMを手にするトーンモバイル代表取締役社長の石田宏樹氏
26日発売に

 「TONE SIM(for iPhone)」は、保護者向けに見守り関連機能を用意しつつ、iPhoneで利用できるサービス。利用料は月額1500円(税抜)。かけ放題オプションなどが別途用意される。子供の現在地確認、アプリ管理、フィルタリングといった機能を揃える。もし子供がiPhoneを初期化した場合は、モバイル通信がストップする仕組みも搭載。これはiOSの構成プロファイル(MDM、モバイルデバイス管理)や、トーンが開発したクラウドサーバーを組み合わせて実現している。

TONE SIMの主な機能
アプリをアンインストールすると20分後にはモバイル通信が繋がらなくなる
アプリのレーティングも
指定した場所に入ったとき/出たときに通知
フィルタリングサービスは無料版と有料版
オプションのIP電話アプリ

 トーンの新サービスが登場する背景には、日本ではiPhoneの市場シェアが66%と、高い人気を得ていることがある。学生層からも根強く支持されている中で、そのiPhoneではアプリの管理やフィルタリング、現在地確認などが難しく、保護者が子供向けスマホに求める機能を満たし切れていない。そこにMDM(モバイルデバイス管理)の仕組みで「TONE SIM(for iPhone)」を実現した。

高速通信モードではバッジが付く形に
3D touchで高速モードに切り替え

 今回の発表にあわせてトーンモバイルでは、グループ会社のイオシスと連携し、中古のiPhoneを注文できるようにする。このiPhoneは、TONE SIM(for iPhone)の動作を確認したものになる。渋谷にあるTSUTAYAでは、26日よりTONE SIM(for iPhone)の取り扱いをスタート、5月から順次、取扱店舗が拡大していく予定。渋谷のTSUTAYAでは3000円の有償サービスとして初期設定のサポートを提供していく。

 これまで社会問題の解決を事業のテーマにしてきたトーンモバイルでは、シニア向けや子供向けの機能に注力。その結果、トーンモバイルユーザーの68%がシニアと子供(19歳以下)。学生の契約が増える3月は学割キャンペーンの利用率が19歳以下が75%となるなど、高校生以下の層に利用されている傾向が強く出ている。ただ、これまではAndroid端末でのみ提供してきたため、トーンではiPhoneで利用できる新サービスの登場で、さらに学生層での利用拡大に期待感を示している。