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ZTE、デュアル待受でサイド指紋センサー搭載「BLADE V7 MAX」

税別3万4800円で9月22日発売

 ZTEジャパンは、4G/3Gのデュアル待受に対応したSIMロックフリーのAndroidスマートフォン「ZTE BLADE V7 MAX」を9月22日に発売する。価格は3万4800円(税抜)。9月9日からヨドバシカメラを始めとするオンラインショッピングサイト各社で予約を受け付けている。

「ZTE BLADE V7 MAX」
「ZTE BLADE V7 MAX」

 「BLADE V7 MAX」は、4G(LTE)と3G(W-CDMA)のデュアル待受(デュアルSIM・デュアルスタンバイ、DSDS)に対応。3GBのメモリ(RAM)とジャイロセンサーにより、ポケモンGOなどのARゲームも快適に楽しめるとする。認識が0.3秒という指紋センサーを側面に搭載し、カメラのシャッターや、スワイプによる画面操作も可能になっている。

 同社ミュンヘンデザインセンターが本体デザインを手がけ、高級感を出しながら7.2mmと薄型化したボディが特徴。3000mAhのバッテリーで長時間駆動に対応する。メインカメラは1600万画素、インカメラも800万画素と高性能なセンサーを搭載し、カメラにはマニュアル設定のプロモードも搭載している。DTSテクノロジーによりサウンド面も強化されている。

主な仕様

 ディスプレイは5.5インチ、1920×1080ドットのIPS液晶で、表面ガラスはDragontrail。チップセットは「MTK6755M」で、1.8GHzのオクタコア。メモリは3GB、ストレージは32GB。1つのSIMスロットと排他利用で最大128GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。

 メインカメラは1600万画素で、像面位相差オートフォーカス(PDAF)に対応。インカメラは800万画素。指紋センサーのほか、加速度、近接、照度、ジャイロ、ホールの各センサーを搭載。電子コンパスに対応する。GPS/A-GPS/Glonass、Bluetooth 4.0をサポートする。無線LANはIEEE 802.11 b/g/n。ETWS(緊急地震速報)、FMラジオをサポート。テザリングはWi-FiとBluetooth、USBで利用できる、

 LTEの通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。対応バンドはLTEがバンド1/2/5/8/19。HSPA/W-CDMAがバンド1/6/8/19。GSMは850/900/1800/1900MHz。SIMスロットはnanoSIMカードサイズが2つで、ひとつはmicroSDカードとの排他利用。DSDSの組み合わせは4G+3Gまたは4G+2G。

 USB端子はType-Cを採用、OTGに対応している。バッテリー容量は3000mAh。連続待受時間は約340時間、連続通話時間は約620分。

 大きさは154×77×7.2mm。重さは約167g。ボディカラーはゴールド、シルバーの2種類。

 9月9日時点で予約を受け付けているのは、イートレンド、NTT-X Store、コジマ、ビックカメラ、ヨドバシカメラなど11社。

  • イートレンド
  • NTT-X Store
  • CaravanYU
  • コジマ
  • 上新電機
  • ソフマップ
  • ZOA
  • ひかりTVショッピング
  • ビックカメラ
  • ムラウチドットコム
  • ヨドバシカメラ

デュアル待受で通信サービスの利用方法を拡大、指紋センサーも強化

 9月9日には都内で記者向けに「BLADE V7 MAX」の発表会が開催された。

挨拶を行うZTEジャパン 代表取締役社長の李明(リ・ミン)氏(左)

 解説に登壇したZTEジャパン プロダクトマーケティング ディレクターの吉本晃氏は、同端末の6つの特徴として、1)薄型で曲面エッジガラスを採用したボディデザイン、2)デュアル待受機能、3)サイド指紋センサーと関連機能、4)1600万画素カメラと画面全体を使ったフラッシュ機能など、5)DTSサウンド、6)ブレ補正や像面位相差オートフォーカス、美顔やプロモードなど充実したカメラ機能、を挙げる。

ZTEジャパン プロダクトマーケティング ディレクターの吉本晃氏
「BLADE V7 MAX」6つの特徴

 吉本氏が、さまざまな理由から少し発表を急いだ理由として挙げたのがデュアル待受機能で、さまざまなMVNOや通信サービスが登場するなかで、注目の機能と位置づける。実際の端末で、4Gと3Gの両方のアンテナが表示されていることを紹介し、その用途としては、データ定額のSIM(4G)と、MNOなどの音声通話が定額になっているSIM(3G)の2つを利用するパターンや、両方ともMVNOでも便利に利用できるとした。通話やSMSは、片方のSIMに利用(発信)を固定したり、毎回選択することも可能。着信も両方のSIMで受けられるとした。

 側面の細い部分に搭載された指紋センサーは、認識しやすい6層の指紋認識モジュールを搭載。片手でも利用しやすい場所に搭載され、画面のアンロックも触れるだけで可能。

 ZTEの指紋センサー搭載モデルと同様に、指紋センサーをシャッターボタンとして利用したり、着信時の応答ボタンとしても利用できる。暗号化などプライバシー保護にも対応。5本の指の指紋それぞれに別のアプリの起動を紐付けられる。指紋センサーは、画面操作や音楽プレーヤーの操作も行える。

 端末を振る操作や顔に近づけると応答するといったジェスチャー操作に対応。カメラは1600万画素で、0.3秒という像面位相差オートフォーカスに対応。自動モードのほかに、さまざまな設定を変更できるプロモードを搭載する。インカメラは800万画素で、自撮りの際に画面全体を白く発光してフラッシュの代わりにする機能が用意されている。

フラッグシップモデルは「乞うご期待」

 なお、MVNO各社が「BLADE V7 MAX」を取り扱うかどうかについては、吉本氏は現在調整中としており、まずはメーカーから製品の投入が発表された形。前回発表したモデルの納入実績などから、前向きな感触を掴んでいる様子を語っている。

 海外のイベントなどで、すでにフラッグシップモデルとして「AXON 7」「AXON 7 mini」が発表され、現地では日本市場への投入も明らかにされている。これらについて聞かれた吉本氏は「言ってしまうと、次の発表会の意味が無くなってしまう(笑)」と言葉を濁したものの、発表会が控えていることは認めた形で、「乞うご期待です」とまとめた。

 なおこの点に関しては、個別に取材した際も「副社長から『堂々と発表会をやりますと言えばよかったのでは』と言われてしまった」とのことで、フラッグシップモデルを日本市場に投入することは確実な様子。

 日本市場への投入が控えているフラッグシップモデルの仕様については、日本向けの周波数への対応や関連する申請、ETWSへの対応などが主な変更点になる見込み。大掛かりな派生モデルではなく、チップセットなどの基本仕様は海外で発表されたモデルの仕様が継承されるとしている。