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「気楽に使っていただきたい」ZTEがSIMフリーの入門機2機種を発表

旗艦モデル「AXON 7」の日本版は「乞うご期待」

 ZTEジャパンは15日、都内で記者向けに「ZTE BLADE V7 Lite」「ZTE BLADE E01」の発表会を開催した。発表された端末の詳細については、別記事で掲載している

 発表会の冒頭には、ZTEジャパン代表取締役社長のリ・ミン(李明)氏と、ZTEコーポレーション CEO of Device EMEA and APACのジャッキー・ジャン(Jacky Zhang)氏が登壇。両氏は冒頭で短く挨拶をするのみだったが、ジャン氏は「これからも日本市場での活動に力を入れていく」と語った。

ZTEコーポレーション CEO of Device EMEA and APACのジャッキー・ジャン氏(左)、ZTEジャパン代表取締役社長のリ・ミン(李明)氏(右)

グローバルではスポーツ分野も積極的に協賛

 グローバルを含めた最近のZTEの取り組みについては、ZTEコーポレーション Marketing Director of Device EMEA and APACのハーバード・チャン(Herbert Chan)氏から解説された。

 チャン氏はまず、サッカー日本代表の清武選手の最近の写真を示した上で、清武選手がスペインのサッカーチーム、セビージャFCに転籍したことを紹介。「ZTEはちょうど3月から、セビージャFCのオフィシャル・テクノロジーパートナーになっている。これは偶然だと思いますか? ブランド認知度向上のための活動は、継続的でグローバルな展開が必要で、この数年間、スポーツマーケティング分野でさまざまな投資を行ってきた」とし、ドイツのサッカーチームやアメリカのNBAチームなどにも協賛している様子を語った。

 さらにチャン氏は、「グローバル市場でも日本は重要な戦略市場。今後も、日本市場をターゲットにしたエンターテイメントやスポーツ分野でのマーケティングに力を入れていく」とし、こうしたブランド認知度向上の取り組みを、日本でも展開していく方針を明らかにした。

 「世界トップ50のキャリアと戦略的な協力関係にあり、今後もグローバルパートナーとの関係は強化していく。一方、オープンマーケットでもグローバルで著しい成長を遂げており、アメリカ市場の出荷台数は4位で、ドイツとスペインではそれぞれシェア6%、ロシアではシェア10%を年内に達成できる見込み」と、各国市場で存在感を高めている様子を語ったほか、2015年の特許申請数は2155件でパナソニックと並ぶ世界第3位の企業になっていることを紹介した。

 日本市場ではこれまで、スマートフォンのほかにも、モバイルシアターや、見守り端末、キッズ向けの腕時計型の端末といった、カスタマイズされた製品を提供してきたことにも触れ、「日本のユーザーの想像を超える製品や体験をお届けする」と意気込みを語っている。

ZTEコーポレーション Marketing Director of Device EMEA and APACのハーバード・チャン氏

AXON 7は今後発表

 6月15日発表された「ZTE BLADE V7 Lite」「ZTE BLADE E01」の2機種については、ZTEジャパン プロダクトマーケティング ディレクターの吉本晃氏から解説された。

ZTEジャパン プロダクトマーケティング ディレクターの吉本晃氏

 吉本氏はファーウェイ・ジャパンの商品企画部長として発表会に登壇していた人物だが、2016年に入りZTEに移籍。3月の「ZTE BLADE V580」の説明会では、ZTEの担当者として登壇していた。この日も「いろいろなことがあって、今日はこの青いネクタイ(ZTEのイメージカラー)でさせていただく」と改めて挨拶してからの解説となった。

 吉本氏はまた、端末の解説に入る前に、「以前、ロードマップはどうなっているのかと聞かれた。そこをまず紹介したい」と、今後のロードマップについて紹介を行った。

 「我々はAXON mini、BLADE V6を日本で2015年12月に発売し、2016年3月にはBLADE V580を発売した。その後、先日だが、中国でフラッグシップのAXON 7を発表している。我々はこの流れを受けて、AXON mini(≒高スペックモデル)の次も考えているが、乞うご期待ということで、待っていただきたい」と吉本氏は語り、中国の発表会では日本市場への投入も表明されていた「ZXON 7」の日本版が、今後改めて発表されることを示唆した。

エントリーモデル2機種の特徴

 「ZTE BLADE V7 Lite」は、「コストパフォーマンスの良い、指紋認証センサー付きのスマートフォン」と特徴を紹介し、「リーズナブルな値段で、それなりにパワフル」と、パフォーマンスにも言及。指紋センサーを活用したさまざまな機能が搭載されていることを紹介した。

 「ZTE BLADE E01」は、「ハイコストパフォーマンス、エントリースマートフォンで、1万4800円というお手軽な値段で出す」と、価格も大きな特徴であることを紹介。「5インチHD、CPUはV7 Liteと同様でパフォーマンスも十分。カメラも多彩な機能が入っている。指紋認証センサーは無いが、パターンロックでデータを保護する仕組みを用意している。V7 Liteでも同じだが、APNリストも入れてあり、SIMカードを買ってきて選べば動く」と、上位のモデルから継承している機能なども解説された。

「ZTE BLADE V7 Lite」
「ZTE BLADE E01」

「気楽にZTEの端末を使っていただきたい」

 質疑応答の時間には、今回発表のモデルが1万円台、2万円台とかなり安価なモデルとして発表されている点について、理由が聞かれた。質疑応答に応じた吉本氏は、「AXON miniは3万9800円で発売した。AXON 7はもっと上ということになるだろう。こういうレンジから下のレンジまで、すべてをカバーしようとしている。V580は2万7800円だったので、被らないようにもしている。今回はエントリーモデルということで、みなさんに、気楽にZTEの端末を使っていただきたい。しっかり使えるなと知っていただき、それから実は(中~上位モデルもある)、という風にしていきたい」と、戦略的にエントリーモデルから拡充していく方針を明らかにしている。

歌手のhitomiが「ZTE BLADE V7 Lite」のカメラ機能を体験

 発表会では後半にゲストが呼ばれ、歌手のhitomiが登場。hitomiはZTEの1日クリエイティブディレクターに任命され、任命証と名刺が手渡された。hitomiは「携帯電話の写真も調整を楽しむ時代。セピアとかの、いろんなふうに質感を変えるのはすごく好き」と、積極的にカメラ機能を利用している様子。

 実際に「ZTE BLADE V7 Lite」で撮影したオフショットを披露しながら、「使いやすかった。写真を撮る瞬間にかわいい音で鳴ってくれる」と気に入っている様子だった。

歌手のhitomi