【2014 INTERNATIONAL CES】
新たな“挑戦”を前面に押し出したソニーブース
(2014/1/10 18:25)
ソニーのブースには、6日(現地時間)に発表された「Xperia Z1 Compact」や、T-Mobile版から発売される「Xperia Z1S」が展示されていた。Xperia Z1 Compactは、CESで3つの賞を受賞するなど、海外でも高い評価を受けている様子がうかがえる。
Xperia Z1 Compactは、ドコモから発売中の「Xperia Z1 f」のグローバル版。ワンセグやおサイフケータイといった日本向けの機能は省かれているが、1/2.3型の「Exmor RS for mobile」を採用したカメラや防水といった特徴はそのままだ。ソニーのブースでは、水がかかる装置の中に他のXperiaや「SmartWatch 2」と一緒に入れられ、防水性能もアピールされていた。海外では防水端末がまだ一般的ではなく、展示を見てシャッターを切る来場者も少なくなかった。
ソニーのブースに展示されていたもう1つのスマートフォンは、T-Mobileから発売されるXperia Z1S。Xperia Z1をベースに、アルミフレームをプラスチックに変えたモデルで、カメラや防水といった機能・性能は共通している。ただし、メモリ(ROM)はグローバル版のZ1が16GBなのに対し、Z1Sは日本版のZ1と同様32GBとなっている。
ウェアラブル端末「Core」
スマートフォンは2機種で、どちらも日本のユーザーには目新しさがないが、ソニーブースにはスマートフォンを起点とするウェアラブル端末も多数展示されていた。会場の中央に展示された目玉とも言えるモデルが、「Core」と呼ばれるライフログ製品。加速度センサーが搭載されたコンパクトなハードウェアで、スマートフォンと連携させて利用するアイテムとなる。
Coreを「SmartBand」のような“ガワ”に装着して身に着けるというのがCoreのコンセプトだ。会場には、プレスカンファレンスで発表されたSmartBandのほか、参考出品としてよりファッション性を高めたCoreを内蔵するバンドも展示されていた。
テニスラケットに装着するセンサーも、参考出展されていた。スマホと連動して、スイング速度やフォームを測定するための機器となる。ブースには、実際にラケットを振ることができるコーナーが設けられており、来場者が楽しそうに機能を試していたのが印象的だった。
ソニー版「Google Glass」とも言えるのが、参考展示されていた「Smart Eyeglass」だ。ブースでは、サッカーの映像に合わせてメガネ上に試合のスコアなどの情報が表示されるようになっていた。情報は映像をさえぎらない形で、シンプルな文字が現れるだけだが、スマートグラスの活用事例としても興味深い展示になっていた。現時点ではスタンドアローンで動いていたが、ブースの説明員によると、将来的にはGoogle Glassのようにスマートフォンのとの連携も視野に入れているという。
コンテンツに関しては、「PlayStation Now」が展示されており、実際にPlayStation3のタイトルをストリーミングで遊ぶことができた。展示されていた端末はBRAVIAとPlayStation Vitaのみだったが、PlayStation Nowは今後、スマートフォンやタブレットにも対応する予定だ。