【2014 INTERNATIONAL CES】
スマートフォンでの新提案を発表したソニー、海外向けXperiaも
(2014/1/8 13:00)
ソニーは、6日(現地時間)、7日開幕のCESに先がけ、プレスカンファレンスを開催した。ここでは、4Kテレビやハンディカムといった製品に続き、ソニーの中核に据えられているXperiaの新機種も発表された。
「SmartWear Experience」とは
プレスカンファレンスに登壇した、ソニーモバイルコミュニケーションズのCEO、鈴木国正氏は「私にはスマートフォンを紹介することを期待されている。確かに紹介はするが、その前にお見せしたいものがある」として、ソニーがスマートフォンで提案する新しい分野の概要を解説した。「SmartWear Experience」というのがそれで、「ログを取って、毎日の行動をビジュアル化する」(同氏)というのがコンセプトだ。
この考え方に基づいて開発された「ソニーのもっとも小さなガジェット」というのが、「Core」と呼ばれる機器となる。Coreにはセンサーが内蔵されており、これをリストバンドに装着すると、歩数などの記録を取ることが可能になる。これだけだと、Coreはリストバンド型のライフログ端末という風にも聞こえるが、鈴木氏によると、「少し違った方法で、動き(モーション)だけでなく、感情(エモーション)も記録する」という仕組みを持っているという。
プレスカンファレンスでは、Core本体と、Coreを装着した「SmartBand」が披露されたが、その詳細については言及されなかった。鈴木氏が「詳細は美しい都市ですぐにお届けする」と語っていたように、2月に開催されるMobile World Congressで追加の発表がありそうだ。
“Xperia Z1 fのグローバル版”
スマートフォンを使った新たなコンセプトの提案に続いて発表されたのが、Xperia Z1のコンパクト版にあたる「Xperia Z1 Compact」だ。「Xperia Z1をもう一歩進め、機能を妥協することなくコンパクトにした」(同)というコンセプトの機種で、カメラにはソニー製のGレンズや、1/2.3型の「Exmor RS for mobile」が採用されている。日本ではドコモから「Xperia Z1 f」が発売されているが、そのグローバル版という位置づけとなる。ロゴなどをのぞき、端末の外観やカラーバリエーションもXperia Z1 fとほぼ同じで、スペックも共通点が多い。
プレスカンファレンスでは、Xperia Z1 Compactに加えて、米キャリアのT-Mobile仕様に特化した「Xperia Z1S」も披露された。Xperia Z1Sは「アメリカのために特別な強化をしてある」(同)というのが特徴で、具体的には内蔵メモリが32GB(海外版は16GB、日本版は32GB)になり、カメラにはフォーカスを撮影後に変更できるアプリが搭載されている。また、PlayStation 4と連動する「PlayStation App」をプリインストールしているのも、Xperia Z1Sだけの特典となる。
ハードウェアの仕様はXperia Z1とほぼ同じだが、外観には少々変更が加えられている。フレーム部分の素材や処理が異なるほか、イヤホンジャックの位置も変わっている。Xperia Z1SはT-Mobileのオンラインストアで13日から発売が開始され、店舗でも22日に発売となる。