本日の一品

ペットボトル用加圧式スプレー「霧王」

製品パッケージ。筆者はキッチン用品の売り場で見つけたが、掃除用具のところに置いてある可能性も高そうだ

 ゴールデンウィークが近くなってきて、東京近郊も暖かい日が続くようになってきた。筆者の住んでいる付近もやっと暖かくなってきて、外での作業がつらくなくなってきたと感じたので、冬の間にたまった汚れを落とすために重い腰をあげることにした。寒いときにはやりたくない水を使った掃除も、暖かくなればやる気になるというものだ。

 大掃除というと世間では年末に行うことが一般的で、確かに家中を掃除してきれいさっぱりと新年を迎えようという気持ちはよくわかるのだが、半年待てばいやでも暖かくなるのにわざわざ真冬に拭き掃除を行う必要もない気がするのだが、いかがだろうか。筆者は軽い拭き掃除などは年末に行うのだが、本格的な掃除は暖かくなってからやることにしている。

 そんなわけで水を使った掃除をしようと考えていたときに見つけたのが、今回紹介する「霧王 ジェット&スプレー」だ。加圧式の水鉄砲の要領で、ペットボトルに入れた水を強いジェット水流や霧状にして出せる道具で、これがあれば砂埃がたまってしまったサッシのレールなどもきれいにできるだろうと考えたのだ。

 そういう用途なら100円ショップで売っている霧吹きでもいいのでは、と一旦は考えたのだが、この道具のいいところは手の力で水を押し出すのではない、というところだ。握力が弱い筆者では、普通の霧吹きだとだんだん手が疲れてしまうのだが、「霧王 ジェット&スプレー」なら水を押し出すのは空気の力で、空気をためる動作に必要なのは握力ではなく腕の力なので、握力に関係なくスプレーを使えるのだ。

 また、水タンクにペットボトルを使うので、作業に都合のいい容量を選べるのも長所だ。薬品などを入れて使ったときにはペットボトル側を捨ててしまえるのも楽でよい。

 ペットボトルを別途用意する必要があるが、空気の圧力をかけて使うことになるため、普通のペットボトルではなく、炭酸飲料が入っていたペットボトルを用意した方がいいだろう。周囲が丸くて底面にでこぼこがある物が炭酸飲料のペットボトルだ。これに水などを入れて「霧王」でキャップ部分にフタをするわけだが、説明書にもあるとおり水の量は7分目くらいにしておいたほうがよさそうだ。水をいっぱいまで入れてしまうと空気の入る余地が少なくなるので、圧力をかけてもすぐに水が出なくなってしまう。7分目くらいまで入れて霧状に噴射させた時には1分間以上、ペットボトルの水がなくなるまで霧が出続けて、まだ圧力が残っていたのだが、いっぱいまで水を入れた時はすぐに噴射の水圧も低くなり、20秒程度で出なくなってしまった。

 水を入れたらペットボトルの口のあたりをしっかり掴んで、グリップの後ろにあるポンプを使って空気を入れていこう。ペットボトルが空気の圧力で固くなってきたら準備完了だ。レバーを軽く押してスプレーしよう。

 また、レバーを押し上げることにより内部の圧力を完全に逃がすこともできるので、途中でやめるときでも安全に本体とペットボトルを外すことができる。

 いったん加圧しただけで、7割とはいえ500mlのペットボトル全部を噴射できるならば、普通の霧吹きに比べて大幅に楽になっていることは間違いない。サッシのレールだけでなくサッシや網戸、車の掃除までさまざまな用途で使えそうだ。

本体。本体とホースのジョイント部分(やわらかい素材のパイプ)が長めなので、ペットボトルの大きさによって切って調整するとよいのだが、今回は大きなペットボトルで使うことも考えて切らないでおいてある
水の入ったペットボトルを取り付けた様子。圧力をかけると底も膨らんで自立しなくなることがあるようなので、床に置かずどこかにぶら下げた方がよいようだ
ホースにおもりが付いた振り子ホースなので、逆さにしても使うことができる。この写真ではホースを本体に取り付けるためのジョイントを切っていないので底まで届いていないが、500mlペットボトルにしか使わないならジョイントをちょうどいい長さに切ってしまった方がいいだろう
霧状にスプレーしているところ。先端の青いノズルキャップを奥までねじ込むと霧状だ
ジェット水流を出しているところ。上部の丸いところが安全弁で、一定以上の圧力が加えると、ここから圧力を逃がすようになっている
製品名製造元購入価格
霧王 ジェット&スプレーマルハチ産業580円

大木真一