本日の一品

「デジ操」でスマホやタブレットでお気に入りのキーボードを使う!

USBメモリー程度のコンパクトサイズ。セットアップは挿すだけ

 スマートフォンは随分と普及し、筆者の周辺でも買い換えた人はもちろん、もはや正体不明の意地で“ガラケー”を使っていたけれどあきらめてスマートフォンに移行した、という人も複数いる。調査会社のIDCによれば2012年のスマートフォン出荷台数は前年比42.1%増の2848万台なのだとか。なるほど数字からも普及している感じは伝わる。

 さて、スマートフォンに移行したユーザーがぶつかる壁の定番ともいえるのが文字入力。できないことはないけれど、入力するのに時間がかかるという、この問題にお勧めしたい一品が、プリンストンテクノロジーの「デジ操゛(Degizo)Air」。パソコンにこのBluetoothアダプターを装着すると、パソコンに搭載・接続されているキーボードでスマートフォンの文字入力を行え、マウスで操作もできるというアイテムだ。ショートカットキーでパソコンの操作、スマートフォンの操作といったようにキーボード・マウスの操作対象を簡単に切り替えられる。スマートフォンでメールやLINE、FacebookやTwitterを使う人も多いかと思うが、これを使うとパソコン同様で楽ちんなのだ。

 注意点を挙げれば、まずひとつは、パソコンでAndroidスマートフォンやタブレットの操作はできるが、マウスの操作はiPhoneやiPadなどiOSの端末では対応していないということ。ふたつめは、キーボードがスマートフォン上では英語キーボードの扱いになるということ。つまりパソコンに接続されたキーボードが日本語キーボードの場合、昨今の文字コミュニケーションでの定番の『(』『)』(かっこ)という文字を出す場合は、シフトを押しながら『8』『9』ではなく、『9』『0』となるわけだ(慣れればたいした問題ではなくなるけれど)。

 最後に、この製品はパソコン用のBluetoothアダプターだが、汎用的なものではないので、Bluetooth接続のヘッドセットをパソコンに繋ぐといった用途では利用できない。また、Bluetooth接続なので、同時接続できるのは1台だけである(もちろん繋がっているモバイルデバイスを切断し、別のモバイルデバイスに繋ぐことはできる)。

 ……と注意点を挙げたが、主にパソコンと向き合っている在宅ワークであり、デスクワークメインの筆者は、スマートフォンやタブレットの文字入力環境が劇的に改善し、大感激。特にAndroidタブレットと組み合わせると、サブモニターを構築するのと同じ感覚が得られて(しかもタッチモニターだ)飛躍的に操作・作業環境が改善したと感じた。ノートパソコンを持ち運ぶ人にとっても、タブレットやスマートフォンをキーボードとマウスを共有するマルチモニターとして構築可能なので役立つ一品となろう。

「デジ操゛Air」のおかげで、仕事環境のディスプレイはタブレットを加えた3台体制に
入力設定画面
製品名製造元購入価格
デジ操゛(Degizo)AIR PSC-RPプリンストンテクノロジー4980円

山谷 剛史