本日の一品

iPhoneとの親和性が抜群なネックバンド型ワイヤレスイヤホン

 実家の父が、ワイヤレスイヤホンが欲しいと言い出しました。何に使うのかと聞けば、日課の散歩や語学の学習に用いたいのだといいます。昨年に傘寿を迎えた父は幸いなことに足腰もピンシャンしており、今でも毎日の散歩を欠かしません。

「Beats by Dr.Dre」のネックバンド型ワイヤレスイヤホン「Beats Flex」。画像は白に見えますが、落ち着いた色合いのスモークグレイです。

 ついでに言うと最近、運用している株式口座でスマートフォンのパスキーが要求されるようになったため、長年使っていたガラケーを手放してiPhone 16eを購入し、齢80にしてスマホデビューしていたのです。

 「有線イヤホンのほうが良いのでは?」とも思いましたが、iPhone 16eにイヤホンジャックはありませんし、変換アダプターをかますのも分かりにくいし、本人がワイヤレスを希望するなら……と製品の選定を始めました。

 最初に候補に挙がったのは「AirPods」シリーズだったものの、後期高齢者に左右完全分離型のイヤホンを扱わせると、あっという間に無くしてしまいそうで不安です。

 そこで選定したのが、ネックバンド型のワイヤレスイヤホン「Beats Flex」でした。2020年の発売からすでに6年近く経つロングセラー商品ですが、12時間近く持つバッテリーや、首掛け式で落とす心配がない点など、魅力は色褪せません。

 何より重視したのは「スマートフォンとの接続が簡単」という点です。今やApple傘下となったオーディオブランド「Beats by Dr.Dre」の製品群は、Apple W1チップを搭載しています。

 つまり、電源を入れるだけで近くのiPhoneの画面上に「接続しますか?」というダイアログが表示され、許可するだけでペアリングが成立するのです。AirPodsシリーズ以外でこのシームレスな接続ができる点は、機器の扱いに不慣れな親世代にもうってつけだと踏みました。

電源を入れてiPhoneの近くに置いておくと、すぐにこの接続画面が現れるので接続がとても簡単です。
装着時のスタイル。最近あまり見なくなったネックバンド型。
首からかけた時の長さはこれくらい。

 父に渡す前、動作確認と称して試しに少し使わせてもらいました。肝心の音質は、Beatsシリーズ特有の強めの低音が心地よく響きます。ただ、ケーブルが服に擦れた際のタッチノイズはやや気になるところ。

 また、アクティブノイズキャンセリング機能は搭載していないため、周囲の音はわりと普通に聞こえてきます。散歩に使うなら、これくらい外部音が聞こえてくるほうが安心ではあります。

イヤーピースは大きさ別に3種類+ダブルフランジ型のものが同梱されています。

 とはいえ、これで1万円を切る実勢価格(昔は5000円台だったんですが……)ならかなり優秀です。「自分用にも買おうかなあ」などと考えつつペアリングを解除し、父に渡しました。

 「電源を入れれば使えるよ」と渡したところ、すぐに接続されたのを目の当たりにして、今の技術は大したものだと感心した様子。Beats Flexはケーブル部分に物理ボタンが並んでいるため、少し試しただけですぐに操作も覚えられたようです。

ボタンは再生+音量とシンプルな校正。
充電はUSB-C経由で行えます。バッテリーが12時間近く保ちます。

 左右完全分離型のワイヤレスイヤホンが主流となり、今やあまり見かけなくなったネックバンド型のイヤホンですが、バッテリーの持ちや取り回しの良さなど、長じている部分は確かにあります。iPhoneを利用していて「分離型は落としそうで性に合わない」という方には、ぜひおすすめしたい一品です。

製品名発売元価格
Beats FlexBeats9800円
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