本日の一品

「Galaxy Watch Ultra」をグレードアップ!? Spigen製のアクセサリーでカッコよくした

 先日、筆者は10年近く利用していた家族全員のIIJmio回線を思い切ってdocomoの「ahamo」に切り替えた。理由はシンプルで、毎年の海外旅行時に現地SIMの購入が面倒になったからだ。月額料金はそのまま、30GBで海外ローミングも可能なahamoは、筆者にとって理想的な選択肢だった。

 さらにahamoの公式サイトを見ていると、スマホとスマートウォッチが同じ電話番号で使える「ワンナンバーサービス」が追加できると知り、即座に申し込んだ。母艦は「Galaxy S24 Ultra」、連携デバイスは「Galaxy Watch Ultra」。スマホを自宅に忘れても、ほぼ同じ機能が手首で完結する。

 その環境を手に入れた筆者は、Galaxy Watch Ultraの使い方が大きく変化したことをきっかけに、本格的なドレスアップを決意した。

 筆者のGalaxy Watch Ultraは、スマートウォッチというよりも“もうひとつのスマホ”のような存在である。運動量や健康管理にはさほど関心がない筆者が日常的に使っているのは、時計表示、カレンダー、お知らせ、バッテリー残量、心拍数、歩数といった基本機能に加え、GmailやLINEの通知確認、Google KeepやGoogle Assistantの起動といった「実用機能」ばかりだ。

 これらを高解像度の比較的大きなディスプレイでこなすGalaxy Watch Ultraは、筆者にとって日常の情報端末そのものである。

 そんな常時携帯のガジェットをさらに使いやすく、そして少し格好良くするために、今回はSpigen(シュピゲン)製のアクセサリー3種を導入した。まず1点目は、定番中の定番とも言えるステンレス製バンド。高級感のある316Lステンレス素材を使用し、厚みも剛性感も十分。

 パッケージには予備のコマとピン抜き器が付属しており、自分の手首サイズに合わせて調整可能だ。ただし、1コマの幅がやや大きく、微調整が難しいことと、バックル部に細かい長さ調整機能が無い点は好みが分かれるところだろう。

 次に2点目は、液晶保護用のガラスフィルム「GLAS.tR EZ Fit」。これはSpigenらしい秀逸な設計で、貼り付けキットごとディスプレイにかぶせて軽く押すだけで、位置ズレも気泡もなく完了する。気泡が苦手なユーザーには特におすすめだ。貼付作業を支援するクリーニングキットやスクイージーも全て同梱されている。

 そして3点目が、「BEZEL TUNE PRO」と名付けられたベゼルカバーだ。これはGalaxy Watch Ultraの外周ベゼル部分を覆い、まるでオリジナルとは違った新しい感覚の印象に変えてくれるオプションだ。

 質感は一見金属のようだが、軽量な樹脂素材でできており、軽量で簡単に着脱が可能。デザインのアクセントになるだけでなく、本体を物理的に保護する役目も果たす。

 しかし、筆者が実際に装着してみて感じた最大の懸念点は、「高さ」だ。ベゼルカバーの厚みによって、液晶面がやや奥まった位置になり、特に画面の縁に配置されたアプリのタップ精度が落ちる傾向にある。UI設計によっては、指が枠に干渉して誤操作や反応しづらさが出る場合もありそうだ。

 やっぱりこの手の拡張はやっぱり重量が気になる。この3点セットをすべて装着して測定した実測の重さは148g。同等の金属バンドを装着した機械式腕時計「グランドセイコーGMT(174g)」と比べてもまだ軽く、ステンレスベルト派には全く抵抗のない重さだろう。

 また、試しに革ベルトへの交換も行ったが、その軽さとクラシックな印象はまた別の満足感を与えてくれた。

 スマートウォッチの「コスチュームアップ」は、機能だけでなく“持つ喜び”にも直結する楽しい改造である。しかも高価な投資は必要なく、今回紹介した3点すべてを購入しても1万円強で手に入る。

 Galaxy Watch Ultraの魅力は、その完成度の高さだけではなく、こうしたカスタマイズ性の高さにもあると感じる。

 今回のドレスアップで筆者の手元はより個性的になったが、気分やシーンに応じて革バンドに戻したり、保護カバーを外したりと、まだまだ楽しみ方の幅は広がりそうだ。“自分だけのスマートウォッチ”を追求する楽しさに気付かせてくれるアイテムだった。

商品名発売元実売価格
Galaxy Watch Ultra用 ガラスフィルム(2枚入)Spigen2499円
Galaxy Watch Ultra用 ベゼルチューンプロ(シルバー)3690円
Galaxy Watch Ultra用 ステンレスベルト 47mm4290円