本日の一品

1週間使っただけ手放せないと思ったスマートリング、「SOXAI RING 1.1」

 健康管理用スマートリング「SOXAI RING(ソクサイ リング)」を使ってみました。筆者が使ったのは最新の「SOXAI RING 1.1」。SOXAI RINGを開発した株式会社SOXAIは、NTTドコモ・ベンチャーズが出資していることもあり、全国のドコモショップ、ドコモオンラインショップでも販売されています。筆者はドコモから借りて試用しました。

筆者が借りたのは24号のピンクゴールド

 筆者が “スマートリング” と呼ぶべきデバイスを使うのは、これが3回目。最初に使ったのはVisaのタッチ決済ができる「EVERING(エブリング)」。次に、サムスンの「Galaxy Ring」もレビューを書くために試用させてもらったことがあります。今のところ、個人的には「SOXAI RING 1.1」が一番気に入っています。

 まず気に入ったのが装着感。サイズは12号から26号まで8サイズが用意されていますが、一般的な指輪のサイズとは異なるため、「サイジングキット」で装着する指に合うサイズを選ぶ必要があります。筆者は24号を選んだのですが、指は時間帯によってむくんだりするので、1日中着けてみるのが望ましいでしょう。

サイジングキットは550円。親指以外のどの指に着けてもいいそうだ

 カラバリはシルバー、マットシルバー、マットブラック、ピンクゴールド、ゴールドの5色展開(ただし、ドコモはゴールドを扱っていない)。自分で買うのならシルバーかなぁと思いつつ、在庫の都合でピンクゴールドを借りました。

 “ピンク” だから女性向け? と思ったのですが、実際には指に馴染みやすいユニセックスな色という印象でした。

センサーが搭載されている部分が指の内側(腹)に密着するように装着する
リングの厚みは2.5mmで、重さは2.5~3.2g。やや大きめの指輪という印象だが、手作業などを行うにも気にならないサイズ感だ

 筆者はiPhone 16 Proとペアリングして使いましたが、Androidにも対応しています。iPhoneに「SOXAI」アプリをインストールし、案内に従ってペアリング。そこまではうまくいったのですが、その後、トラブルが発生。

 設定を進めていると、ソフトウェアのアップデートが求められ、それを実行したところ、いつまで経ってもアップデートが完了せず……。「時間がかかることがあります」と表示されるものの、30分待っても、1時間待っても画面が変わらず……。ヘルプページを参照し、初期化を試みたものの、それもできず……。

 自分で購入したものであれば、SOXAIのサポートセンターに連絡していたと思いますが、ドコモから借りている端末なので、そうもいかず、一旦ドコモに返却しようと思っていました。

 ところが、1日放置していて、再度状態を確認すると、ソフトウェアアップデートが続行され、無事、使える状態に回復しました。

ペアリングはスムーズに行えたのだが……

 ソフトウェアアップデートがスムーズに行えなかった原因はわかりませんが、その際に参照したSOXAIのヘルプページはわかりやすく、解決しない場合の問い合わせフォームへの導線もしっかりしていました。国内メーカーで、サポート体制が整えられているのは心強いですよね。

ほとんどの問題は「SOXAI」アプリがアクセスできるヘルプセンターで解決できそうだ

 SOXAI RINGは基本的には着けているだけでOK! リングの内側に光学式心拍センサー、酸素レベルモニタリング用赤色及び赤外線センサー、AI搭載3D加速度センサー、皮膚温度センサーが搭載されています。これらのセンサーが取得したデータが分析され、運動量、消費カロリー、睡眠の時間と質、体調などがわかる趣向。

ヘルスケアデータは「概要」「睡眠」「体調」「運動」に分けて表示される

 健康データは「SOXAI」アプリで確認でき、画面を下方向にスワイプするとリングと同期され、最新のデータに更新されます。筆者は普段スマートウォッチを使っていますが、SOXAI RINGが計測する心拍、歩数などのデータも差がなく、的確と思えました。

 特に精度が高いと思えたのが睡眠のデータ。試用中に、喉が痛くて寝付けない日があったのですが、その状態が正確にデータに反映されていました。

総合的なスコアを確認できる「概要」ではストレス値もわかる
「睡眠」はかなり細かく分析され、アドバイスも得られる
「運動」には歩数と消費カロリーが記録される
週間または月間のレポートも表示できる

 健康状態が100点満点のスコアで表示されるのも魅力。運動量が少ないと、もう少し歩こうという気持ちになり、それを実行することで、ほかのスコアも向上します。なお、筆者は試していませんが、ドコモの「dヘルスケア」との連携機能も備えています。

 SOXAI RINGの電池残量は「SOXAI」アプリで確認できます。最大9日間持つそうですが、実際に使った感覚でも充電は週に1回でいい印象。充電は付属しているクレードルに載せて行います。

電池残業は「SOXAI」アプリで確認できる
付属のUSBケーブルを繋げた充電器に載せて充電する

 ー5度~45度の環境で動作し、100m防水に対応しているので、外さなければならない状況はほとんどなさそう。筆者も付けたままでシャワーを浴びたり、炊事したりしていました。借りているものなので、本当は水回りでは外すべきだったのかもしれませんが、着けていることに慣れると、外すのを忘れてしまいました。

 リングの外側はチタンで、コーティングが施されています。汚れは付きにくく、というかほとんど付かず、濡れたらさっと拭くだけでいい感じ。

精密機器ではあるが、それを意識することなく使えた

 実質的に使ったのは7~8日ですが、SOXAI RINGは意識することなく、健康管理に役立つように感じました。

 取得できるデータはスマートウォッチと変わりませんが、スマートウォッチがディスプレイを持ち、スマホの補助的な役割は果たすのに対して、SOXAI RINGは電話がかかってきたからといってブルブル震えることもなく、ただ静かに身体の状態をモニタリングしている感じ。

 スマートウォッチよりSOXAI RINGを好む人もいるでしょう。とりわけ、睡眠のモニタリングには適しているように思いました。筆者もレビュー用の製品を返してから、左手の人差し指が寂しく感じています。

製品名発売元実売価格
SOXAI RING 1.1SOXAI3万5980円~
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