本日の一品

日常とトレーニングをスムーズに繋ぐスマートウォッチ「Suunto Run」
2025年6月17日 00:00
今年の健康診断で過去最高体重を更新した筆者。ちょっと脚を怪我して以来、運動の習慣が途絶えて久しく、かつてフルマラソンを共にしたApple Watchも、充電器に繋がれたままの放置されていました。
そろそろ運動を再開しなければと思っていたところ、ケータイWatch編集部から新製品「Suunto Run」を試用してみませんかとお誘いをいただきました。
Suunto(スント)といえばフィンランドの高級路線スマートウォッチメーカー。筆者のようなヒヨッコを抜け出ないランナーなどお呼びでない本格派向け運動機器という印象でしたが、貸与された「Suunto Run」は価格は4万円台と手が届きやすく、エントリー層向けに位置付けられた製品とのこと。
廉価版というものかと思いきや、実際に手にした「Suunto Run」は安っぽさがなく、カジュアルなデザインの本体からはむしろ高級感が漂っています。ヘッドの大きさに反した装着した際の軽さには驚きました。重さはベルト込みで約36gで、Apple Watch SEなどとと大差ないものの、装着していることを忘れるほど自然に腕に馴染みます。
操作は竜頭の上下についた2つのボタンのほか、画面をタッチ&スライドして行います。運動中や運動後は疲れてタッチパネル操作を上手くできないこともあるので、物理ボタンがあるのは便利です。誤操作を防ぐためにタッチ操作をOFFにすることもできます。
竜頭を押し込んで測定メニューを選択し、GPSを捕まえたら運動の測定を開始できます。大きな有機ELディスプレイは太陽光の下でも視認性が良く、運動不可・心拍数・走行距離・トータル時間などが分かりやすく表示されます。
測定後はスマートフォンの専用アプリに結果を転送し、詳細なデータを見ることができます。多くの項目の意味は、データ好きにはたまらない内容です。
特に気に入ったのは「回復」の可視化です。Suunto Runを日常的に装着し、睡眠の測定などを行うことで、運動後の身体の回復状態を視覚的に確認できるようになっています。運動は大事ですが、疲労が蓄積した状態での無理な運動は怪我につながります。
筆者も以前は、ランを休むと「走れなくなるかも知れない」恐怖があって無理に走りに行くことがよくありました。本アプリでは現在がトレーニングに適した状態なのか、そうでないのかを教えてくれるので、とても助かりそうです。
回復状態を知るためには継続的にSuunto Runを身につけておかなければなりませんが、本製品はバッテリーもかなり保つので安心です。うっかり充電器を忘れて泊まりで出かけ、2日ほどほぼ付けっ放しだったのに、電池が保ったのは驚きでした。
低電力モードにすればさらに保つと思われます。また、充電もけっこう早いので、日常をほぼ一緒に過ごすことができます。
難点を挙げるとすれば、スマートフォンとの連携機能が弱いことです。通知は振動やアラームで知らせてくれますが、プレビュー表示が短すぎて、見たときにはすでに消えていることが多々ありました。
また通知以外の連動機能がほとんどないので、純粋にトレーニング用スマートウォッチとして使用し、スマホ連動はオマケ程度に考えておいたほうが良さそうです。
装着していればしているほど、自分の身体の状態を測定して、報告の詳細さが増していくのが面白く、つい長期間お借りしたままで返却期限になってしまったので、自分でも購入しようかなと考え始めているところです。日常に自然なトレーニングを導入するのには最適な「Suunto Run」、間違いなくおすすめの一品です。
製品名 | 販売元 | 実売価格 |
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Suunto Run | Suunto | 4万3890円 |