本日の一品

こだわりの改良でさらに進化した、リズムの3WAYハンディファン

 リズムの「Silky Wind Mobile 3.1」は、手で持って使える、いわゆるハンディファンに分類される製品だ。首の部分を折り曲げると据置でも利用できるほか、二重ファンの採用により、このサイズの製品にしては静音かつ風量が強いのが特徴だ。今回登場したのは従来モデルのリニューアル版である2024年モデルで、製品名の末尾が「3.1」になっている。

パッケージ。従来の「3」に対して、「3.1」となっている
製品本体。いわゆるハンディファンと呼ばれる外観。風量は4段階で調整できる

 さっそく購入して筆者が愛用している2022年モデルと比べてみたが、外見の違いはまったくない。色はわずかに違うようだが、成型色自体が異なっているのか、それとも日焼けで色味が変わったのか判別できないほど微妙な差で、左右に並べると取り違えそうになるほどだ。しかし実際に使い比べてみると、従来の2022年モデルの欠点を的確に改良した意欲作であることがよく分かる。

左が本製品、右が従来モデル。外観はまったく同一だ
背面。違いは中央の型番のモールドのみだ。下部にはカラビナのフックがある

 改良点の一つは電源ボタンだ。本製品はボディ正面中央のボタンで電源オン・オフおよび風量調整を行うのだが、軽く押しただけで反応するため、バッグの中で押されて電源が入ってしまうことがあった。いざ使おうと取り出したところ、すでにファンが回っており、バッテリーの残量がごくわずかということもあったほどだ。

 しかし今回の製品は、電源オン・オフを行うには長押しが必須となり、バッグの中で荷物をあさっている時にうっかり触れて電源が入ってしまうこともなくなった。地味ながらも非常にありがたい改良だ。

首を折り曲げて据置で使えるのが大きな特徴
二重ファンを採用しているため風量はこのサイズながら強力だ
側面のUSB Type-Cポートで充電を行う。バッテリー容量は2000mAhと多め

 そしてもうひとつ、USB PD対応充電器での充電が可能になったことが挙げられる。従来はUSB PD対応の充電器に接続しても認識されないせいで充電が行えなかったのが、今回の製品ではきちんと認識され、急速充電ではないものの充電が可能になった。以前は長期遠征時、本製品のためだけにUSB PD対応でない専用充電器を持ち歩く必要があったのが、本製品では不要になったというわけだ。

従来モデルはUSB PD充電器を認識せず充電が行えなかった
本製品はUSB PD充電器でも問題なく充電が行える。充電中はLEDが点灯する

 一般的に、外観を変更を伴わないモデルチェンジでは、使い勝手が大きく向上しているケースがよくあるが、本製品はまさにその典型例といえる。特にUSB PD充電器が使えるようになった点などは、セールス上はアピールしにくいポイントであるにも関わらず手を加えてきているところに、完成度を上げようとするメーカーの姿勢が感じられる。こうしたモノづくりは個人的にも支持したいところだ。

 2022年に購入したモデルをいまなお故障もなく使い続けていることからも分かるように、耐久性の高さは折り紙付きで、年をまたいで使おうとすると異音が発生しがちな安物とは、品質面でも一線を画している。今回のモデルも、長きにわたって活躍してくれそうだ。

同梱品一覧。USB Type-Cケーブルとストラップが付属する
製品名発売元実売価格
Silky Wind Mobile 3.1(9ZF036RH82)リズム2980円