本日の一品
こだわりの改良でさらに進化した、リズムの3WAYハンディファン
2024年6月5日 00:00
リズムの「Silky Wind Mobile 3.1」は、手で持って使える、いわゆるハンディファンに分類される製品だ。首の部分を折り曲げると据置でも利用できるほか、二重ファンの採用により、このサイズの製品にしては静音かつ風量が強いのが特徴だ。今回登場したのは従来モデルのリニューアル版である2024年モデルで、製品名の末尾が「3.1」になっている。
さっそく購入して筆者が愛用している2022年モデルと比べてみたが、外見の違いはまったくない。色はわずかに違うようだが、成型色自体が異なっているのか、それとも日焼けで色味が変わったのか判別できないほど微妙な差で、左右に並べると取り違えそうになるほどだ。しかし実際に使い比べてみると、従来の2022年モデルの欠点を的確に改良した意欲作であることがよく分かる。
改良点の一つは電源ボタンだ。本製品はボディ正面中央のボタンで電源オン・オフおよび風量調整を行うのだが、軽く押しただけで反応するため、バッグの中で押されて電源が入ってしまうことがあった。いざ使おうと取り出したところ、すでにファンが回っており、バッテリーの残量がごくわずかということもあったほどだ。
しかし今回の製品は、電源オン・オフを行うには長押しが必須となり、バッグの中で荷物をあさっている時にうっかり触れて電源が入ってしまうこともなくなった。地味ながらも非常にありがたい改良だ。
そしてもうひとつ、USB PD対応充電器での充電が可能になったことが挙げられる。従来はUSB PD対応の充電器に接続しても認識されないせいで充電が行えなかったのが、今回の製品ではきちんと認識され、急速充電ではないものの充電が可能になった。以前は長期遠征時、本製品のためだけにUSB PD対応でない専用充電器を持ち歩く必要があったのが、本製品では不要になったというわけだ。
一般的に、外観を変更を伴わないモデルチェンジでは、使い勝手が大きく向上しているケースがよくあるが、本製品はまさにその典型例といえる。特にUSB PD充電器が使えるようになった点などは、セールス上はアピールしにくいポイントであるにも関わらず手を加えてきているところに、完成度を上げようとするメーカーの姿勢が感じられる。こうしたモノづくりは個人的にも支持したいところだ。
2022年に購入したモデルをいまなお故障もなく使い続けていることからも分かるように、耐久性の高さは折り紙付きで、年をまたいで使おうとすると異音が発生しがちな安物とは、品質面でも一線を画している。今回のモデルも、長きにわたって活躍してくれそうだ。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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Silky Wind Mobile 3.1(9ZF036RH82) | リズム | 2980円 |