本日の一品

強力な送風はそのまま、本体がコンパクトになった無印良品の首振り式USBファン

 筆者が長年愛用していた、無印良品の首振り式USB扇風機が、去年ついに寿命を迎えた。一般的なUSB扇風機は寿命がせいぜい1~2年だが、この無印良品のUSB扇風機は丸4年持ってくれた。最後の一年はほぼ24時間運転という過酷な使い方だったことを考えるとかなりの丈夫さで、やや高価ではあったもののトータルではコスパの高い買い物だったことになる。

製品本体。製造元は従来と同じリズム時計工業
パッケージは無印良品ブランドおなじみの茶箱

 そんなわけで、後継となる首振りタイプのUSB扇風機を物色していたところ、上記製品の後継モデルが無印良品から発売されていることを知り、早速購入した。今回紹介する「MJ-9ZF021AZ03」がそれである。

 この製品、ルックスは従来モデルに酷似しているが、本体サイズが一回り小さく、最大の特徴である二重ファンもやや小ぶりになっている。また操作ボタンがついたベース部分は台座部分と一体化し、フットプリントも小さくなるなど、狭い場所に設置しやすくなっている。

製品本体。左右約70度での自動首振り機能を搭載する
側面から見たところ。フットプリントが小さくなったため狭い場所にも設置しやすい
上下約30度で送風の向きを手動で変えられる

 従来モデルは、USBケーブルがなぜか本体部分から伸びていたため、首を振るたびにケーブルも左へ右へと振られるというおかしな仕様だったが、本製品では台座の部分から伸びる構造へと改められたため、ケーブルがどこかにひっかかって首振りが停止したり、ケーブルがこすれて異音がすることもなくなった。

USBケーブルは台座から伸びる仕様に改められたため、従来モデルのように首振りでスイングすることがない
風量は2段階で調整可能。スイッチを押し込むと首振りがオンになるが、停止させると首振りはオフに戻ってしまう

 一方、筆者にとって少々マイナスなのが、首振りをオン・オフするスイッチの挙動だ。以前はスイッチを押し込むと首振りがオンになり、途中で運転を止めても再開時にはその状態が維持された。今回のモデルも操作方法こそ同じなのだが、いったん運転を止めると首振りがオフになってしまう。筆者のように常時首振りで使っている場合、操作がワンステップ増えるので、これはやや困りものだ。

従来モデル(右)との比較。ひとまわり小さくなっていることが分かる
奥行きもコンパクトになっている。ファンを覆うカバーは取り外して清掃が可能だ
前後2つの反転ファンを搭載するのは従来モデルと同様だが、かなりコンパクト化されている。風の直進性も従来に近い

 というわけで、従来モデルと比較すると筆者的には一長一短といったところなのだが、本製品の売りである強力な送風機能は健在で、低騒音ながら強い風量を求めるニーズにはぴったりだ。価格は従来より約1割アップの3490円と決して安くはないが、従来と同レベルの頑丈さであると仮定すれば、コスパは悪くない。おもちゃの類ではない、生活家電として実用レベルにあるUSB扇風機を探している人におすすめしたい

製品名販売元実売価格
USBデスクファン(低騒音ファン・首振りタイプ)・ホワイト(MJ-9ZF021AZ03)無印良品3490円