本日の一品

二重ファンで強力送風、首振り機構も備えたリズム時計工業のUSB扇風機

 強力送風かつ静音性の高い首振り式のUSB扇風機として、無印良品のUSB扇風機「MJ-9ZF021AZ03」を先日紹介したわけだが、電源をオフにするたびに首振りモードが解除されるという仕様が筆者の用途に合わず、迷った挙げ句、早々に買い換えることにした。常時首振りで使う筆者にとっては、毎回首振りを手動でオンにしないといけないのは、長期的に見てかなり面倒だと考えられるからだ。

製品本体。無印良品USB扇風機のOEM元であるリズム時計工業の製品
パッケージは巨大で、体積比で無印良品の3~4倍はある。店頭で購入しても気軽に持ち帰るのは難しそうだ

 「首振り対応」「風量切替可能」「静音性」という条件であらためてチョイスしたのが、リズム時計工業のUSB扇風機「Silky Wind Ⅱ(9ZF005RH03)」である。

 もともと無印良品のUSB扇風機はリズム時計工業のOEM元であるため、前回紹介した製品とは、言うなればいとこのような間柄だ。実際に製品の特徴を見ても、前後二重になった強力ファン、静音設計、さらには強弱を2段階で切り替えられる送風機構など、特徴はほぼ共通。ややベージュがかったホワイトボディの質感もそっくりだ。

製品本体。左右約70度での自動首振り機能を搭載する
側面から見たところ。背面のケーブルがベース部からではなく背中から伸びているのがよく分かる
最大21度の角度調整が可能

 そしてこの製品ならではの特徴として、送風の強弱を切り替えるスイッチとは別に、首振りオン・オフのスイッチが別に用意されていることが挙げられる。これならば、電源をオフするたびに首振りモードが解除されることもなく、常に首振りで使い続けられるというわけだ。

 もっとも欠点もある。それはUSBケーブルが本体のベース部からではなく背中から伸びているため、首を振るたびにUSBケーブルがスイングされてしまうことだ。これは1世代前の無印良品のUSB扇風機にもあった問題で、仕様面では先祖返りしてしまっている。このほか、本体が大柄で場所を取りがちなのも、小型化された無印良品のUSB扇風機を見てしまったあとでは、マイナスに感じられる。

背面から伸びているUSBケーブルはスイングのたびに左右に振られる。ケーブルのひっかかりを防ごうとすると、後方が開けた場所に設置してやらなくてはいけない
2段階の風量調節と、首振りのオン・オフが、それぞれ別のスイッチに分かれているので扱いやすい

 そんなわけで製品としては一長一短なのだが、前述のような筆者の使い方では、前回の無印良品の製品よりも、今回の製品のほうがよりマッチしているので、買い替えはおおむね成功といったところ。風量はかなり強く、やや離れた場所からも風が届きやすいことも、これから夏にかけての大きな利点と言える。

無印良品の1世代前のUSB扇風機(右)との比較。現行モデルよりもむしろ1世代前のモデルに酷似している
奥行きはほぼ同等で、写真でも分かるようにファンの構造もほぼ同一だ
前後2つの反転ファンを搭載する。ファンを覆うカバーは取り外して清掃が可能だ

 おそらく今後もOEMが継続されるであろうこのシリーズ、次期モデルでは、首振りと風量調節のボタンは別々のままで、USBケーブルの取り付け位置を改善したモデルをぜひ見てみたいものだ。

製品名発売元実売価格
Silky WindⅡ 9ZF005RH03リズム時計工業3464円(税込)