本日の一品
スラスラ書けるゲルインキタイプが登場! NeoLAB「Neo smartpen A1」で手書きがもっと楽しい
2024年5月23日 00:01
記憶の助けになるといわれている手書きの良さに、検索性、可搬性、保存性の高さを持ち合わせるデジアナ文具。筆者の場合、決して手書きした文字がきれいなわけではないのだが、デジアナ文具が好きで、しっくりくるものはないかと、クラウドファンディングでキャンペーンが開催されたり、ネットサーフィンで見つけたりするたびに「これはイケるのではないか!?」と購入している。そのためいくつものスマートペンのようなものや、ペンタブと同じ仕組みのペーパーホルダーのようなものが仕事部屋にあふれている。
あちこち手を出している割に使い続けているのが、NeoLABの「Neo smartpen」シリーズだ。これはスマートペンと専用ノートを組み合わせて使うタイプのデジアナ文具で、ペン先近くにあるカメラセンサーが専用ノートに印刷してある独自パターン(Nコード)を読み取ることで、筆跡(運筆)を記録していく。マウスがX軸とY軸の移動量を読み取ってマウスカーソルを動かすのに似ているが、Neo smartpenではコード上でなければ座標を判別できない。そのため、専用ノートが必要、というわけだ。
このNeo smartpenも含め、手持ちのデジアナ文具のペンはどれも油性インクを採用している。乾きにくく、裏写りしにくいからだろう。とはいえ、書いている最中にインク溜まりができてしまうのはいただけない。そのこともあり、スラスラと軽い書き心地で、思考を止めずに書き続けられるゲルインキボールペンの三菱鉛筆「ユニボール シグノ」を筆者は高校生の頃から10年ほど前までずっと愛用していた。
ゲルインキボールペンの書きやすさを実現するため、仕方なく「Neo smartpen M1+」(以下、M1+)でも、互換性のあるゼブラ替芯(もちろんゲルインキタイプ)に差し替えて使っていた。
そんな工夫を知ってか知らずか、NeoLABがついにゲルインキタイプのスマートペン「Neo smartpen A1」(以下、A1)を発売した。純正で! ゲルインキの! 芯を使えるとは!
ということで、さっそく入手した。
A1はM1+と比べずんぐりとしたペン軸が特徴的だ。その割には軸から突き出すペン先部分が長いため、紙のどの部分と接地しているのかわかりやすく、書きづらいと感じることはない。むしろ、クレヨンのような太さで握りやすく、書いていて疲れることがない。
興味深いのは、M1+やそのほかのNeo smartpenシリーズでは「キャップを外して電源オン」だったのが、A1では「握ると電源オン」へと仕様変更されたことだ。とりあえず、キャップを外して臨戦モードに入ったものの、何もアイデアが浮かばず書き始められない……というような場合でも、バッテリーを無駄に消費しなくて済みそうだ。もっとも、開発陣がそのようなシチュエーションを考慮したかどうかは不明だが。
そのほかの仕様変更としては、充電端子がUSB Type-Cになった。そろそろMicro USBケーブルを廃棄したいなぁと考えている人にとってはありがたいだろう。出先での持ち物を減らすことにもつながる。
書き味はゲルインキ特有のサラサラ軽い書き心地で、ずっと書いていたいと思わせるほど。軽いので油性インクタイプと比べて筆記速度も上がる。「そんなに速いと、センサーがパターンを読み取りきれないのでは?」と心配になったが、きちんと読み込めているようだ。
M1+ではD1タイプの替芯を使えるからか替芯が封入されていないが、A1は専用の替芯以外を使えないこともあり、パッケージに標準で3本の替芯が付属する。また公式ショップで3本セットを880円で購入することもできる。毎回「このスマートペンに対応する替芯はこれだったか、あれだったか」と考えずに済むのはありがたいのだが、もう少し安価になるシステム、例えば替芯の定期購入割引などがあるとありがたいなぁと思うのであった。
製品名 | 販売元 | 販売価格 |
---|---|---|
Neo smartpen A1 | NeoLAB | 17200円 |