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NECPCから「ペン入力対応大画面」「コンパクトでハイエンド」なタブレット、15日発売

 NECパーソナルコンピュータは13日、Androidタブレット「LAVIE Tab T14」と「LAVIE Tab T9」(8GB+128GB、12GB+256GB)を15日に発売すると発表した。市場想定価格は、14万2780円前後と9万8780円前後、10万9780円前後。

 T14は14.5型のディスプレイでクリエイティブユースを想定した製品に対し、T9は8.8型ディスプレイでゲームから動画視聴、ビジネスユースまで想定された製品に仕上げられている。

LAVIE Tab T14
LAVIE Tab T9

これまでのラインアップにはない新しいカテゴリーの製品

 同社では、これまでもさまざまな大きさや種類のディスプレイ、価格重視のものからパフォーマンス重視の製品まで、多様なラインアップをそろえてきたという。

 今回の2製品については、これまでのカテゴライズにとらわれな「新しいカテゴリーの製品」としてラインアップする。

 同社のタブレット製品については「コロナで先取りされ、2023年は軟調に推移」としたものの、NECとレノボブランド合わせて40%の市場シェア、家電量販店などの店頭ではNEC37%、レノボ32%と存在感を示している。

 一方で、ユーザーの中での認識では、Androidタブレットは「低価格」であるイメージ、対するiPadでは「動作やディスプレイ、グラフィック性能が高い」というイメージがあると指摘。

 今回の製品を「唯一無二のタブレット」と位置づけ市場投入することで、牌を奪い合うのではなくマーケット拡大を図る戦略で進めていくとしている。

クリエイティブユースを想定した「LAVIE Tab T14」

 「LAVIE Tab T14」は、14.5型の有機ELディスプレイ(3000×1876、120Hz駆動、HDR対応)を搭載したAndroidタブレット。出荷時のOSは、Android 13を備える。

 チップセットは「MediaTek Dimensity 9000」、メモリーは12GB(LPDDR5X)、ストレージは256GB搭載する。

 また、Dolby Atmos対応のJBL製スピーカーを4チャンネル、計8つ搭載しており、映画や動画を立体音響でかつ美しい画面で視聴できる。

ウインドウや画面分割でマルチタスクがしやすい

マルチタスクしやすいインターフェイス

 「LAVIE Tab T14」では、新しいユーザーインターフェイス(UI)「One Vision」が搭載されている。これは、ディスプレイ上に、アプリをウインドウで立ち上げられたり、画面全体を最大4分割まで分けられる。複数のアプリを立ち上げて作業したり、SNSなどを常に確認しながら作業したりするマルチタスクがより使いやすくなっている。

 また、別売のキーボードカバー「キーボード&キックスタンド」(3万8280円前後)では、タッチパッド搭載のキーボードを搭載するほか、スタンド部分で自立するようにして使用できるため、ノートパソコンのように使用できる。

「キーボード&キックスタンド」角度も一定程度調整できる

 加えて、本体には外部接続端子として、USB Type-C端子が2つ(USB 3.2 Gen 1と2.0が1つずつ)搭載されている。それぞれDisplayPortの入力と出力に対応しているため、ノートパソコンなどから映像信号を受信しセカンドディスプレイとして利用することもできるし、ディズプレイへ映像信号を送信することでタブレットの画面を拡張/複製することもできる。

USB Type-C端子は2つ搭載。画像左の本体中央寄りにあるのがUSB 3.2 Gen 1でDP映像入力をサポート、画像右の本体端側のものがUSB 2.0でDP映像出力をサポート

デジタルペン対応でイラスト制作にも

 傾きや4096段階の筆圧検知をサポートしている「デジタルペン2」(別売、直販サイト価格1万1880円)が利用できる。タブレット本体には、ペイントソフト「CLIP STUDIO PAINT」の3カ月無料版がプリインストールされており、本格的なイラスト制作が、購入してすぐに体験できる。

主な仕様

 本体の大きさは、327.8×210.8×5.9mm、重さは約735g。

 チップセットは「MediaTek Dimensity 9000」、メモリーは12GB (LPDDR5X)、ストレージは約256GB。最大1TB(exFAT)または128GB(FAT32)までのmicroSDカードが利用できる。

 ディスプレイは、14.5型ワイドの有機ELディスプレイ(3000×1876)で、HDRと最大120Hzのリフレッシュレートをサポートする。

 Wi-FiはWi-Fi 6E(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n、2.4/5/6GHz)、Bluetooth 5.3に対応する。

 カメラは、背面に約1300万画素(AF)と500万画素(超広角、AF)の2眼構成、前面に約1300万画素のカメラを備える。

 スピーカーは、JBL製8スピーカー(Dolby Atmos対応)を搭載。

 外部端子は、USB 3.2 Gen 1 Type-C(DP映像出力対応)と、USB 2.0 Type-C(DP映像入力対応)が1つずつ備わっている。

 指紋認証センサーを搭載しており、生体認証は指紋と顔認証をサポート。防水防塵性能は、IPX2とIP5Xに対応。

 バッテリー容量は1万2300mAh、約80分の満充電で最大約6時間のWebサイト閲覧ができる。

アクセサリー

 「LAVIE Tab T14」にあわせて、先述の「キーボード&キックスタンド」(市場想定価格3万8280円前後)のほか、「タブレットカバー」(同1万978円前後)が用意されている。また、スタイラスペンは、既存の「デジタルペン2」(直販サイト価格1万1880円)が利用できる。

 「キーボード&キックスタンド」は、JIS日本語109A配置のキーボードで、ファンクションキーやショートカットキーを備えている。背面のスタンドはマグネットで装着できる。また、キーボードなしでも使用できるキックスタンドを使用すれば、コンパクトさはそのままに自立させられる。

スタンド本体
キーボードとタッチパッド。パソコンライクな使い方ができる
キックスタンドは単独で使用できる

 タブレットカバーは、レザー調のデザインになっており、動画視聴などがしやすいスタンドにもなる。カバーの内側には、「デジタルペン2」が収納できるスペースも用意されている。

「デジタルペン2」が収納できるスペース

 「デジタルペン2」では、4096筆圧を検知するスタイラスペンで、置き忘れを防止できるロストアラーム機能を備えている。ペンの充電は、タブレット本体の背面にマグネット接続することで充電できる。

「デジタルペン2」は、本体背面にマグネットで装着することで充電できる

ヘビーユーザー向け「LAVIE Tab T9」

 「デバイス性能に不満をもつ」ユーザーに向けてアピールするという「LAVIE Tab T9」では、「唯一無二のプレミアムコンパクトタブレット」との触れ込みで、ゲームを含めたあらゆるユースケースに対応できるスペックを持っている。

Snapdragon 8+ Gen 1搭載

 チップセットは、高い性能と電源効率をもった「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」を採用している。

 メモリーとストレージの組み合わせは、8GB+128GB、直販サイト限定で12GB+256GBをラインアップする。どちらもメモリーはLPDDR5Xで、ゲームや通信をはじめとした処理の高速化が期待できる。

ゲームアシスタント機能搭載

 ディスプレイは8.8型ワイドのIPS液晶(2560×1600)で、144Hzのリフレッシュレートをサポートしている。

 また、同製品には「ゲームアシスタント機能」を備えており、対応のゲームでは画面の左端からスワイプさせることで登場するインターフェイスから、タブレットのパフォーマンスを「パフォーマンス/バランス/省電力」からゲームや状況に合わせてユーザーが選べる機能を搭載している。

 また、画面録画やほかのアプリからの通知をブロックする機能、電源からの電力をバッテリーを介さずに直接駆動に使用する「バイパス充電」機能などを備えており、同じインターフェイスから利用できる。

ゲームアシスタント機能

 外部接続端子のUSB Type-Cは、本体の短辺と長辺に1つずつ備わっている。ゲームなど横画面のインターフェイスのアプリ使用時に、横持ちする際端子をつないだままでも邪魔にならない工夫がされている。

本体側面のUSB 3.2 Gen 2 Type-C(DP映像出力対応)ポート

コンパクトでDP出力/スタイラスペン対応

 本体の重さは約365gで、厚さ約7.6mmと持ちやすいサイズ感に仕上がっている。

 また、USB Type-Cポートの1つはDisplayPort映像出力をサポートしている(入力は非対応)。

 このほか、スタイラスペン「デジタルペン3」に対応しているため、ペイントソフトなどでクリエイティブ活動もできる。

主な仕様

 本体の大きさは、208.5×129.5×7.6mm、重さは約365g。

 チップセットは「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」、メモリー(LPDDR5X)とストレージの組み合わせは、8GB+128GB、直販サイト限定で12GB+256GB。最大1TB(exFAT)または128GB(FAT32)までのmicroSDカードが利用できる。

 ディスプレイは、8.8型ワイドのIPS液晶ディスプレイ(2560×1600)で、最大144Hzのリフレッシュレートをサポートする。

 Wi-FiはWi-Fi 6E(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n、2.4/5/6GHz)、Bluetooth 5.3に対応する。

 カメラは、背面に約1300万画素(AF)と200万画素(マクロ)の2眼構成、前面に約800万画素のカメラを備える。

 スピーカーは、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載。

 外部端子は、USB 3.2 Gen 2 Type-C(DP映像出力対応)と、USB 2.0 Type-Cが1つずつ備わっている。

 生体認証は顔認証をサポート。防水防塵性能は非対応。

 バッテリー容量は6550mAh、約60分の満充電で最大約10時間のWebサイト閲覧ができる。

アクセサリー

 「LAVIE Tab T9」にあわせて、「タブレットカバー」(市場想定価格5478円前後)と「ガラス保護フィルム」(同2178円前後)、スタイラスペン「デジタルペン3」(同1万978円前後)が展開される。

ガラス保護フィルム

 「タブレットカバー」は、タブレット本体の背面素材に放熱性に優れた素材を使用。また、メッシュ構造にすることで、ゲームプレイなど高い処理負荷がかかっている際でも廃熱性能を担保できるようになっている。

 カバーは、マグネットで脱着できるため、長辺の上下どちらにあわせても利用できる。

 「デジタルペン3」は、4096筆圧検知機能や置き忘れ防止の「ロストアラーム機能」を備えたスタイラスペン。USB Type-C端子で充電できる。