本日の一品

レトルトカレーの開封や絞り出しに便利! 「しぼりたカッター」

 筆者はカレーが大好きです。日常的に自分で作ったりお店で食べたりする中で、レトルトカレーはとても有り難い存在と言えます。湯煎や電子レンジで温めるだけで食べられる手軽さに加えて、昨今の技術の進歩によって有名店の味を遜色なく再現するものも多く、家にいながら全国どころか全世界のカレーが味わえるのはこの上ない至福です。

 ところでカレーに限らず、レトルトパックの食品をお皿にあけるには、袋の口を切って逆さまにして絞り出していると思います。このときに思ったことはないでしょうか。「なんかパックの中に内容が残っているような気がするな、残らず絞り出さないと勿体ないな」と。筆者もそう思います。なのでお箸を使ってパックを挟み込んでギュッと絞り出したりしているものの、パックの大きさや形状によって力加減が難しく、あまり上手くいかない事が多かったりして……。

曙工業「しぼりたカッター」。直球な製品名に好感が持てます。

 同様のお悩みを抱えた同志は多いでしょうし、専用の器具はないのかしらん? とAmazonで検索したところ、あっさり「レトルト食品を袋から絞り出すためのトング」器具が複数見つかりました。あるんだ……と驚き、日本人の食に対する執着心に(自分のことを棚に上げて)呆れつつも製品の違いなどを見比べてみて購入したものを、今回はご紹介させていただければと思います。

全長は約25cm。軽く簡単に取り回せます。閉じたときの隙間にパッケージを挟み込める機構になっています。
先端部を回転させると小さなカッターが出てきます。これでレトルトパックの袋を開封できる仕組みです。

 購入したのは曙産業の「しぼりたカッター」。ストレートな製品名に好感が持てます。ポリプロピレン製のトングで、全長は約25cmほど。これ一本で湯煎してアチアチになったレトルトパックをお湯の中から取り出したり、パックを挟み込んで軽い力で内容物を絞り出したりすることが可能。それだけでなく、トングの先に備え付けられた小さなカッターで、パックを切り開けることもできます。手で開くとヨレたり曲がったりしがちなレトルトパックの開封がキレイにできるのはありがたいです。

熱湯の中のレトルトパックの取り出しもトングでらくらく。
先端についたカッターでパックもキレイに開封できます。

 たかがレトルト食品を湯煎して絞り出すだけの道具と思うなかれ。実際に使ってみると思いのほか便利です。湯煎していたレトルトパックを取り出すときにうっかり熱湯に触れて火傷する心配も減りますし、パック開封の際もトングの先端についたカッターを使えばキレイに開封でき、手で開けて開封口がナナメになってしまうというありがちな失敗を避けられます。そして内容物の絞り出しは言わずもがな。レトルト食品を扱う際に、内心感じていた心理的抵抗が、これ1本でなくなるなら安い買い物だと思いました。

逆さまにするだけだと意外と内容物が残りがちなレトルトパックも……
ギュッと抑えてスライドさせれば残らず絞り出せます。

 ちなみにポリプロピレン製なのであまり高熱なものには向かないとはいえ、普通に調理用のトングとしても使えます。特に前述のトングの先のカッター。調理中にキッチンバサミをいちいち取り出さずに、ちょっとした袋の口なら切ることができるなど、何気に役だってくれています。1つあるだけでレトルトパック食品の調理(?)が手軽になるというニッチな需要に応えつつも、道具が生活のクオリティを上げてくれる、持っていて損のない一品だと思います。

製品名購入場所価格
しぼりたカッターAmazon500円